コーチングとは?ティーチングとの違いや活用方法について解説

2021年2月22日
働き方コラム

指導する立場になり初めてコーチングという言葉を知った人、意味や指導方法についてはよく知らないという人は多いのではないでしょうか。

変化が早い世の中になり「正しい方法」をみつけることは難しくなっています。特にビジネスでは、問いに答える力ではなく自発的に問いを立てる力が必要になっています。

コーチングは、部下を育成する立場の人はもちろん、多くのビジネスパーソンにとって必要な能力と言えるでしょう。そこで今回はコーチングの意味と取り組み方について解説します。

コーチングとは、相手の意思を尊重しサポートすること

コーチングとは、チームマネジメントに関わるコミュニケーション技術のひとつであり、その特徴は「特定の答えに導くのではなく、教えられた当人が自分の力で答えに近づくことをサポートする」という点です。

確かな答えがない中、対話を通して相手が自分なりの答えを出す過程をサポートすることがコーチングの役割です。

例えば、ひとりでは気が付かないような新たな視点を提供したり、気持ちが沈んでいる時に相手の良いところを伝えることで、自身で問題を解決していくための手助けをする際にコーチングを行います。

答えを教えてあげるのではなく、答えに自らたどり着くことを支えることがコーチングの本質と言えるでしょう。

「コーチング」と「ティーチング」のちがい

コーチングと似た概念にティーチングというものがあります。

ティーチングとは、「ティーチャー(teacher)」という言葉からきています。既に確立した技術や方法を先達が後輩に教える、というプロセスのことを指します。

世の中で一般的に言われているスポーツコーチやビジネスアドバイザーが行っているのは、実はティーチングである、ということも少なくはありません。

ティーチングは特定の技術やプロセスを習得させるという目的があります。まずは型通りの方法を身に着けて貰う必要があり、指導者が作業内容にまで介入することが前提となっています。

すでに実践され成功している技術を伝えることで効果的にスキルアップが見込める反面、ティーチングでは指導される側の個性や特色を反映しづらいのが難点だといえるでしょう。

コーチングがティーチングと異なっているのは、指導される側が自分自身で進んでいくことを原則見守っている、という点です。

何かトラブルが起こった場合やモチベーションが下がってしまった場合にはアドバイスを送ったり、励ましたりすることもありますが、やり方には固執せず、相手を尊重して、好きなようにやらせるのがコーチングだと言えるでしょう。

ティーチングだけでなく、コーチングの技術を身に着けることは、自主性のあるチームを作るうえで欠かせないことです。

指導の効率を考えれば、ティーチングのほうが優れている、という人も少なくありません。自発的に取り組む様子を見守るコーチングでは、作業の進捗状況を個々人に委ねることになり、また指導することで見直したり自問自答する時間が必要になるためです。

時間的な制約のある作業ではなかなか結果を出すまでの時間を設けることができないこともあり、コーチングはある程度の時間に余裕がある仕事や研修の一環として行われることが多く、時間に余裕のない現場では、コーチングよりも指導される側が行動に移しやすいティーチングが好んで用いられる傾向があります。

コーチングを上手く行うためのポイント

方法論に介入していくティーチングとは違い、コーチングは自発的に取り組んでいる様子を見守り、本人の意思を尊重することが特徴です。

「どのようなクライアントを想定しているのか」「コストはどのくらいを見込んでいるのか」など、経験者ならではの視点を持って質問することで、指導される側に新たな視点や気づきを与え、当初のプランを見直すきっかけを与えることがコーチングのポイントです。

すぐに答えや考えを示すのではなく、じっくり根気強く相手を見守り意思を尊重する姿勢はコーチングをしていく上では欠かせません。

コーチングを行いたいと考えるのであればまず、時間的あるいは作業的な余裕が指導する側、指導される側の双方にあるかどうかをまず判断する必要があります。

コーチングに必要なのは、指導される側が何に困っているかという点やモチベーションの低下、逆に混乱している状況などを見極め、修正できるように導く能力です。

観察眼とも言える能力ですが、過度な介入はコーチングの目指す自主性の尊重、という目的に反することになるため、相手の言葉に耳を傾け、あくまで必要最小限の介入に留める必要があります。

その最低限を見極める力と、少しくらいやきもきしたくらいでは安易に介入しない忍耐力が指導する側に求められます。

ミスに対しても、自己反省を促して指導される側自らが気づき、修正するよう導く必要があります。指導する側が望むようなアプローチでなかったとしても、強い言葉で否定することは避けたほうがいいでしょう。

コーチングは、本人の意見を尊重し、自発的に考え取り組むための力を育むことを目的としています。

そのため、一度指導が終わったからと手綱を離すのではなく、折に触れてきちんと自分で考え、適切なアプローチで取り組めているかどうかをフィードバックすることが重要です。

こうした長期にわたるコミュニケーションがコーチングのポイントであり、時間をかけて相手をサポートしていくコミュニケーション技術のひとつとしてコーチングは捉えられています。

まとめ

主催するオモシゴカフェは何かを「教える」場ではなく、参加者同士が「話す」「聴く」ことを大切にして運営しています。相手の意見を尊重しながら、気づきや学びを得るというコンセプトはコーチングに近いものがあります。

自分自身で気づき、言葉にすることで、行動に対するコミットメントも高まります。さらに、一方的に伝えるだけでなく、双方向のコミュニケーションは、指導する側の成長を促すことにも繋がります。まずはコーチングの要素を普段のコミュニケーションに取り入れてはいかがでしょうか。

▼オモシゴ開催予定
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