フレックスタイム制とは?【解説】働き方の種類や制度について知っておこう

2021年4月24日
働き方コラム
フレックス制とは?

より働きやすい環境を求めて転職を希望する人も増えていますが、転職先の候補として人気が高いのがフレックスタイム制を採用している企業です。

フレックスタイム制はニューノーマルな時代にふさわし働き方の一つとして評価されることも多いですが、ここでは、フレックスタイム制の内容やメリット・デメリットについて紹介します。

フレックスタイム制とは

ニューノーマルな時代と言われている2020年代の日本において、大きく変化しようとしているのが働き方に関する意識です。

働くことに関する古い価値観が見直されて、時代に合った新しい働き方が求められるようになっています。

従業員にとってより働きやすい環境を作り出すためにフレックスタイム制を採用する企業も増えていますが、フレックスタイム制を採用することには、従業員だけでなく経営者にもメリットがあります。

企業の業績を向上する目的で採用している場合もありますが、いずれの場合でも働く人間にとっては、快適に仕事を続けやすい環境が得られることが多いのが、魅力になっています。

フレックスタイム制とは、変形労働時間制の一種で、労働時間に関して労働者の裁量に委ねられている部分があるのが特徴です。

フレックスタイム制では労働者は、自分の好きな時間に労働開始時刻と労働終了時刻を決めることができます。

ただし、労働者の保護に関する労働基準法の規定に抵触しない範囲で実施することが、企業には義務付けられています。

フレックスタイム制を採用している企業であっても、1週間あたりの労働時間は40時間を超えることはできず、法定労働時間の範囲内においてのみ、労働者に就業を課すことができる制度です。

日本では比較的古くから導入されていた制度で、1987年の労働基準法改正により、翌年の1988年から実施されました。

制度の誕生からすでに30年以上経過していますが、従来型の固定労働時間制を採用し続けている企業も以前として多く、特に従業員の数の少ない企業の方が、フレックスタイム制を導入している企業が少なくなっています。

2012年に厚生労働省が実施した調査によると、同年においてフレックスタイム制を採用していた企業の割合は企業の規模によって大きく異なっていました。

従業員の数が1000人以上の大企業ではおよそ25パーセントの企業が導入していましたが、従業員100人以下の企業の導入率は3パーセント以下でした。

フレックスタイム制の導入状況は2020年代になっても大きな変化は見られず、大企業が約3割となっています。

参考:令和2年就労条件総合調査「労働時間制度」

フレックスタイム制の仕組み

自分に合った働き方を見つけるためにフレックスタイム制が導入されている職場へ転職を希望する場合は、導入の有無だけでなく、企業の運用方法も確認しておきましょう。

コアタイム

フレックスタイム制を採用している場合であっても、出社していなければならないように定められている特定の時間帯「コアタイム」を設けることができます。

例えばコアタイムを就業日の10時から15時までと設定している場合には、フレックスタイム制の導入はの対象となる従業員であっても、この時間帯だけは必ず出社していなければいけないことになります。

1日の労働時間が8時間の場合、上記の例だと残りの3時間が、労働者の裁量に委ねられた部分になります。

朝の8時に出社した場合には、16時まで働けば良いことになり、10時に出社をした場合には18時まで仕事を続けることになります。

ただしコアタイムの時間内は必ず出社していなければいけないため、上記のようなコアタイムを採用している企業の場合、11時に出社することは不可能です。

同様に14時に退社することも、上記のケースではできないようになっています。

フレックスタイム制の導入はを採用している企業の多くがこのコアタイムを導入していることから、コアタイムがどれくらいの時間なのかあらかじめ調べておくことも、転職の際には必要になります。

コアタイムが短い方が自由に働きやすくなりますが、コアタイムを長めに設定している企業も少なからずあります。

スーパーフレックス

その一方でフレックスタイム制を採用している企業の中には、労働時間を完全に労働者に委ねるタイプの制度を採用している企業もあります。

こうしたタイプにはコアタイムが存在しないのが特徴で、労働者がいつでも好きな時に出勤して、好きな時に退社できるようになっています。

スーパーフレックス制度は、才能ある優秀な人材を確保する目的で企業が導入しているケースが多くみられます。

フレックスタイム制の魅力

フレックスタイム制は魅力的な働き方のひとつと言えますが、もちろんメリットとデメリットがあります。

メリット

メリットとしてあげられることが多いのが、通勤がしやすくなることです。

労働時間が毎日朝の早い時間に決められている企業の場合、労働者は朝のラッシュアワー時に出勤をしなければいけないために、電車で通勤をしている人にとっては非常に重労働です。

ですがフレックスタイム制を採用している企業で働けば、ラッシュアワーの時間帯を避けて通勤できる大きなメリットがあります。

仕事の状況に合わせて働き方を変えられることもメリットです。

仕事が忙しい時期には普段より出勤時間を早くしたり、仕事にゆとりがある時期には、出社時間を遅らせることも可能です。

育児をしながら仕事をしている人にもメリットが多く、忙しい朝の時間帯も多めに時間を確保できるため、余裕を持って子育てがしやすくなります。

デメリット

その一方で、フレックスタイム制には特有のデメリットもいくつか存在します。

その中でも特に大きなデメリットとしてあげられるのが、労働者が自分で自分を管理する能力が強く求められていることです。

自己管理能力が低い人の場合、時間の管理をするのが面倒になり、働きにくくなってしまうこともあります。

時間を管理する自信がない人は、固定労働時間制を採用している企業で働く方が、働きやすくなる場合も多いです。

フレックスタイム制にはスケジュール調整が難しくなるというデメリットもあります。

職場で同僚とミーティングを行うときや、社外の人間と会う約束をする場合などには、あらかじめ細かい調整が必要になります。

まとめ

フレックスタイム制について詳しく解説してきましたが、働く人にとっては多くのメリットがある魅力的な制度ではないでしょうか。

ニューノーマルな時代にふさわしい働き方として、フレックスタイム制の職場に転職を希望する人も増えていますが、コアタイムや自身の働き方のスタイルなどもしっかりと確認するようにしましょう。

★用語解説★