ファシリテーションとは?|さまざまな価値観を持つ社会で必要となるビジネススキル

働き方コラム
ファシリテーションとは?

ニューノーマルな時代に働くビジネスパーソンは、これまで以上に高度なコミュニケーションを要求される場面が増えています。

価値観が多様化する中で、組織のリーダーに欠かせない能力として注目されているのがファシリテーション。

テレワークの推進やオンラインの活用が進み、対面でのやり取りが制限され、これまで以上にファシリテーション力が求められています。

ここでは、ファシリテーションの概要や、能力を向上させるためのポイントを紹介します。

ファシリテーションとは

ファシリテーションとは、英語で「facilitation」と書き、「物事を容易にすること」という意味があります。

「促進する」という意味を持つ「facilitate」という動詞が名詞化して作られた単語で、物事をスムーズに運ぶという意味で使われることが多い言葉ですが、ビジネスの世界でもさまざまな場面で広く使用されるようになりました。

ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。

日本ファシリテーション協会

グループで作業をする時などはメンバーのファシリテーション力が特に重要になり、こうした能力を持っている人間がグループ内に何人かいれば、他の人たちも仕事がしやすくなることでしょう。

特徴

ファシリテーションの役割を求められている人のことをファシリテーターと呼び、ファシリテーターが他のメンバーに働きかけることによって、組織をより円滑に動かすことが可能になります。

ファシリテーターはプロジェクトの進行をスムーズに進めるという外面的な能力だけでなく、組織のメンバーの内面にも強く影響を与えることを求められているのが特徴です。

ファシリテーションは幅広い分野で利用できる能力ですが、利用される分野によっても目的が異なることが多くなっています。

活用シーン

組織内の活動を活発にすることを目的にしてファシリテーションが利用されることが多いのも、ビジネスシーンにおける特徴と言えます。

仕事以外の場所でもファシリテーションは広く利用されていますが、地域のコミュティや非営利団体などでも必要とされることが多い能力です。

こうした分野では、組織内で何らかの合意事項を作り出すために使用されることが多くなっています。

教育の分野においてもファシリテーション力は重視されるようになっていて、学校での一般教育に限らず、国際的な教育においても能力の向上が求められています。

ファシリテーション力を向上させるためのポイント

ファシリテーションのスキルを向上させるためのポイントとして欠かせないのが、コミュニケーション能力です。

ファシリテーターとしての役割を期待されている人にはさまざまな対人能力が必要とされることから、人間関係を円滑に保つことを強く意識しながら、組織内の調整をする必要があります。

グループで作業をする時には特に、ファシリテーターの能力によって成果に大きな違いが出る場合があるので、会議をおこなう時にもファシリテーションの能力は非常に重要です。

会議の参加者に活発に発言してもらうためには、参加者が話しやすい雰囲気を作ってあげる必要がありますが、ファシリテーションのスキルはこのような場合にこそ役立ちます。

意見に耳を傾ける

会議で多くの人に発言しやすい環境を作るためのポイントは、一人ひとりの意見にしっかりと耳を傾けることです。

自分の意見が尊重されているということを確認できれば、参加者も自由な雰囲気で発言しやすくなります。

そのためにも常日ごろから、他人の意見をしっかりと聞く習慣を身に着けることが大切です。

客観的に観察する

それぞれの参加者の意見をまとめて一つの方向性を作ることもファシリテーターに求められている能力です。そのために重要なポイントが、各メンバーの意見やその場の出来事を客観的に観察する能力です。

一見するとまるで異なったことを言っているように思える二つの意見でも、中立に観察することで共通点が見つかる場合もあり、それぞれの意見を関連づけるポイントが見つかれば、プロジェクトの内容に多様性がプラスされることも多いです。

問いかける

個々のメンバーに対して問いかけることも重要なポイントです。「どうして?」「なぜ?」などと問いかけることで、わからないことをわからないままにしない、勝手な解釈で相手の発言を理解しない、など、それぞれのメンバーの考え方を理解しやすくなります。

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ファシリテーション力がリーダーに必要な理由

ファシリテーションの能力は、組織のリーダーに特に必要とされています。

協働を促進させる

プロジェクトの進行のためには、メンバー同士の働きかけを促進できるような役割を持った人が、不可欠です。

かつては、上からの指示命令を重視した強いリーダーシップを発揮できることが、良いリーダーの条件とされていたこともありましたが、多様な価値観が重視されるようになった現代では、グループ内のより細やかな配慮や調整をできる能力が、求められるようになっています。

プロジェクトに参加するメンバーの数が増えたり、多様化するにつれて、リーダーのファシリテーション力はさらに必要になります。

多様な人の集まりを組織として機能させるためには、メンバーが自分の能力を発揮しやすい環境を作ることこそが、ニューノーマル時代のリーダーに求められる最も大きな役割と言えるでしょう。

ビジョンを共有する

会議を開いてプロジェクトの方向性を決める場合でも、明確なビジョンがなければ効率的な組織運営は不可能です。

どのように議論を進めていくかを会議に参加している全てのメンバーが共有する必要がありますが、ファシリテーション力が高いリーダーが進行役として会議を進めることにより、参加者も会議の方向性が確認しやすくなります。

合意形成をとる

プロジェクトを進めるための会議では、さまざまな意見が活発に議論されることもありますが、このような場合にもリーダーのファシリテーション力は重要になります。

各メンバーが自由に発言しているだけでは、組織としてまとまった考えを作りだすためには、それぞれの意見を集約して一つの形にできる能力を持った人間の存在が必要です。

物事を理論的に考えることができるファシリテーション力の高いリーダーがいれば、複数の異なる意見を集約した際に、メンバーの腹落ち感も高まるでしょう。

まとめ

ファシリテーション力は、ニューノーマルな時代を生きるビジネスパーソンにとっては、今後ますます求められる能力だといえます。

日々の努力と積み重ねで、ファシリテーション力は向上していきます。

ぜひファシリテーション力を高め、プロジェクトを成功に導く優れたリーダーとして活躍してください。