fbpx

従業員のワークエンゲージメントを向上させるために何が必要なのか

従業員のワークエンゲージメントを向上させるために何が必要なのか
2021年8月18日

ウェルビーイングな組織を目指す上で欠かせない概念の一つが、「ワークエンゲージメント」です。

ワークエンゲージメントを高めるためには、言葉の意味やワークエンゲージメントを向上させるための方法について理解しておかなければなりません。

ここでは、ワークエンゲージメントの意味や高めるための方法など、必要となる知識について詳しく解説していきます。

ワークエンゲージメントの意味

ワークエンゲージメントというのは、ワーク(Work)とエンゲージメント(Engagement)という2つの言葉を組み合わせたビジネス用語です。

Workは仕事、Engagementは従事・没頭しているといった意味を持ちます。ただ、ここでいう”エンゲージメント”というのは「従業員の会社に対する思い入れ・愛着心」という意味で使われるビジネス用語。

ワークエンゲージメントはその”エンゲージメント”の対象が仕事になった言葉ですから、「仕事に対する思い入れ・愛着心」という意味になります。

わかりやすく言い換えると、「仕事に対し、ポジティブかつ意欲的に取り組めるような、充実した心理状態」を指した言葉です。

必要となる3つの要素

ワークエンゲージメントが実現されるためには、以下の三つの要素が必要とされています。

  • 熱意
  • 活力
  • 没頭

「熱意」というのは、仕事に対する意識が強まり、仕事をすることでプライドややりがいを感じることです。

「活力」は仕事をする上で必要となる高いエネルギーや回復力を指し、「没頭」は意欲的に仕事に集中している状態を指します。

これら三つの要素がどれかひとつでも欠けていれば、ワークエンゲージメントを高めることは難しくなるでしょう。

こちらもオススメ
働きがいの基準を知り転職活動に活かそう!『働きがいのある会社ランキング』の特徴・評価方法を解説
就職・転職活動で会社を探す際、給料・待遇だけではなく”やりがい”を求める方も多いのではないでしょうか。そういった方におすすめなのが、「働きがいのある会社ランキン…
4510.omoroiworks.com

ワークエンゲージメントを高める方法

ワークエンゲージメントを高める上で前提となるのが、「従業員が仕事に前向きに取り組むこと」です。

そのため、常に仕事へのやりがいや熱意を持ってもらうための環境づくりをする必要があります。

その方法は様々ですが、取り組みやすい方法を三つご紹介します。

上司による部下へのフィードバック

上司からのフィードバックは、従業員のワークエンゲージメントを高める上で非常に有効です。

自分の行った仕事に対しての評価が可視化されると、従業員が自分に自信を持てるようになったり、「次はもっと評価を上げよう」という向上心につながったりします。

結果として、仕事にも意欲的になれるというわけです。

ただし、「全くダメ」など全否定するようなフィードバックは控えるべきでしょう。

場合によってはしっかり注意しなければならないこともありますが、人によっては否定されることでやる気をなくすことも考えられます。

あくまでもワークエンゲージメントを高めるためにフィードバックを実施する場合は、部下の仕事をしっかりと褒め、良くなかったところには丁寧にアドバイスすることを第一に考えておくことが大切です。

さまざまな仕事を与える

従業員が仕事に対して意欲的に取り組む上で必要なのが、「仕事の偏りを防ぐ」ということです。

来る日も来る日も同じ仕事ばかりでは、徐々にやりがいを感じなくなり、熱意が冷めてしまう可能性があります。

さまざまな仕事を与えていくことで、仕事に対するやりがいや刺激を得ることができるようになります。

また、仕事だけでなく、役割なども割り当てていくと、さらなるモチベーション・熱意の向上につながっていくでしょう。

報酬を上げる

当然ですが、「低賃金」というのは従業員のモチベーションを下げる要因になります。

モチベーションが下がるということは、ワークエンゲージメントの低下にもつながるということです。

そのため、ワークエンゲージメントを高めるためには、報酬を上げることも効果的だといえます。

給料をそのまま上げるのも良いですし、待遇改善やインセンティブの導入なども有効です。

ワークエンゲージメントを高めるメリット

従業員のワークエンゲージメントを高めることには、企業・組織にとっていくつかのメリットがあります。それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

心身における健康状態の改善

まずワークエンゲージメントを高めるメリットとして挙げられるのが、「健康状態の改善」です。

身体的にもそうですが、ワークエンゲージメントが高まると精神状態が改善されていきます。例えば、長時間労働が当たり前の職場や上司からのハラスメントが相次ぐような職場では、仕事に対して前向きになれる方は少ないでしょう。

仕事が嫌いになると、精神状態が悪化し、うつ病になる可能性も少なくありません。

ワークエンゲージメントを高めることで、うつ病になりづらくなることはもちろん、従業員全体の健康状態を改善することが可能です。

生産性の向上

ワークエンゲージメントが高まれば仕事に対する意欲が増すため、仕事の生産性向上も期待できます。

生産性が高くなれば、当然ながら業績向上など組織にとって好ましい影響も生まれます。

ただし、「意欲的に取り組める仕事」を与えることが必要なので、チームリーダーはどの仕事に誰をアサインすべきか、しっかりと考えなければなりません。

従業員のスキルアップ

従業員のスキルアップが望めるのも、ワークエンゲージメントを高めるメリットです。

従業員一人ひとりが仕事に対して意欲的になれば、他のメンバーにも影響が生じ、「私も頑張ろう」という意識を持ってもらえることがあります。

さらに、仕事の成果だけではなく仕事に関連したスキルの習得にも熱意を示す従業員が現れ、それが連鎖していけば、結果として、従業員全体のスキルアップにつながっていくのです。

まとめ

ワークエンゲージメントを実現することができれば、組織に属する従業員の健康状態が改善されたり、生産性が高まったりといった効果が期待できます。

ウェルビーイングだけでなく、組織としての成果や業績を高める意味でもワークエンゲージメントは重要です。

ここで解説した内容を参考に、ワークエンゲージメントを重視した組織運営を始めてみてはいかがでしょうか。