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チームビルディングのポイントを解説|在宅勤務の環境でもチーム力を高める方法とは

チームビルディングのポイントを解説|在宅勤務の環境でもチーム力を高める方法とは
2021年9月7日

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新型コロナウイルスが各地で流行したことで、2020年以降日本でもテレワークなどの在宅勤務を取り入れる企業が増えました。

上司や同僚と顔を合わせずにリモートで仕事をする在宅勤務では、「チームワークが取りにくい」などの新たな問題が生じることがあります。

この記事では、在宅勤務でチーム力を高める方法について解説します。

監修
森田 秀司 さん

大学卒業後、外食産業で約3年勤務。その後人材サービス業界で大中小様々な企業の採用支援を21年経験後、創業30年の大阪市の音響、映像システム設計、施工会社で人事総務課長。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

大学卒業後、外食産業で約3年勤務。その後人材サービス業界で大中小様々な企業の採用支援を21年経験後、創業30年の大阪市の音響、映像システム設計、施工会社で人事総務課長。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

テレワークの現状

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、政府はテレワークの推進を呼びかけています。また、コロナ禍以降、企業も積極的にテレワークを導入するようになってきており、多くの企業がテレワークを実施しています。

ただ、テレワークができない業種や職種もあり、また、テレワークができる場合でも、企業によってはオフィス勤務を求める場合もあります。

2023年5月8日、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行したことで、職場の環境も以前のように戻っていく可能性もありますが、在宅ワークによる効率的な働き方を実感している企業や個人もたくさんいることでしょう。今後も在宅ワークとオフィス勤務のハイブリッドな働き方は続いていくことと予想されます。

チームビルディングはチーム力を高める有力なアプローチ

在宅勤務で生じがちな問題に気づいた企業では、チーム力を高めるためにさまざまな工夫を始めています。

在宅勤務の増加で注目された「チームビルディング」

チームビルディングとは、チームスタッフが能力を活かしながら協力し合う仕組みを築くことです。企業の従業員は、「業績をアップする」や「顧客を増やす」などの同じ目的を持って働くチームの一員です。

チームビルディングでは、このようなチームスタッフが自分のスキルを存分に発揮して、企業・組織や部署が掲げている共通の目標を実現していくことを目指します。

在宅勤務などの社内のコミュニケーションが希薄になりやすい環境では、チームビルディングが一層重要になります。

チームビルディングで期待できること

チームビルディングを行った場合、いろいろなメリットが期待できます。例えば、従業員の仕事へのモチベーションがアップすることです。

自宅などの職場とは異なる環境で仕事をする場合、従業員の仕事へのモチベーションが下がってしまうことがあります。実際、在宅勤務では、気が散って集中力が低下したりミスが増えたりする人も少なくありません。

適切な方法でチームビルディングを行うことで、このような問題が減る可能性がでてきます。

従業員同士のコミュニケーションが活発になり、問題解決がしやすくなるのも、チームビルディングで期待できるメリットです。

在宅勤務は、ともするとコミュニケーション不足に陥ってしまうのが難点です。チームビルディングを行えば、離れていても一人ひとりの従業員が情報を共有して、共通の問題に立ち向かうことができます。

このほか、チームビルディングには「斬新なアイデアを提案しやすくする」などのメリットも期待できます。

在宅勤務のチームビルディングで大切なことは?

チームビルディングは、通常勤務の職場でも取り入れられているアプローチです。在宅勤務でチームビルディングを行う場合は、以下の点を意識すると効果が期待できるでしょう。

タックマンモデルの理解と活用

タックマンモデルとは、心理学者のタックマンによって1965年に提唱された、チームビルディングのプロセスを表したモデルです。

このモデルは、チームが経る一連のフェーズを次の5つのステップとして明確化しています。

タックマンモデル
  • 形成期
    この初期ステップでは、チームメンバーが集まり、初めて顔を合わせる段階です。互いに理解を深めるため、開放的なコミュニケーションと互いの役割の理解を重視します。
  • 混乱期
    チームメンバー間で意見の相違や競争が生じ、摩擦が発生する可能性があります。ここでは、異なる視点を尊重し、対立を建設的な解決に向けて進めるスキルが求められます。
  • 統一期
    このステップでは、共通の目標や方向性が明確になり、チームメンバーが協調して業務に取り組む段階です。ここでは、共通の目標に向けた協力と役割分担が重要となります。
  • 機能期
    チームが高度に協調し、目標を達成するステップです。ここでは、効率的な業務遂行と目標達成に向けた一体感が生まれます。
  • 散会期
    プロジェクトやタスクが完了した後、チームが解散するステップです。成功の祝賀や反省、そして次への学びを共有することが重要です。

在宅勤務のチームビルディングを行う際には、これらのステップを理解し、適切なアクションを取ることでチームの結束力を強化し、生産性を向上させることが可能です。

チームの目的を明確にする

チームビルディングを行う上で重要なのが、チームスタッフにチームの最終目標や目的を周知しておくことです。チームの目標や目的が明確だと、チームスタッフが仕事へのモチベーションを維持しやすくなります。

在宅勤務のようにチームスタッフ同士が離れた場所で仕事をするときは、あらかじめリーダーが目標や目的を明確にチームスタッフに伝えておきましょう。

お互いを理解し合う雰囲気を築く

在宅勤務のチームビルディングでは、いかにコミュニケーションを取りやすくするかも重要です。

リーダーが一方的にチームスタッフに指示をするスタイルでは、自分の意見を提案できないチームスタッフが出てくる可能性がでてきます。コミュニケーションを活発にするには、リーダーが率先し、安心してチームスタッフが自分の意見を出せる雰囲気を築く必要があるでしょう。

「チームスタッフと理解し合える」という体験を用意することが、在宅勤務のチームビルディングを成功させるコツです。

一人ひとりが自分の役割を意識できるようにする

自分の役割をチームスタッフが意識できるようにすることも、在宅勤務のチームビルディングでは大切です。役割がはっきりと分かっていれば、チームスタッフが責任を持って自分のスキルを仕事に活かすことができます。

「チームに貢献している」と一人ひとりに実感してもらうためにも、役割を明確にしておくことは重要になってきます。

波多楽くん
波多楽くん

DXの推進など、組織変革の場面ではタックマンモデルを理解しておくことが重要です。

在宅勤務のチームビルディングで注意したいことは?

チームビルディングは、やり方を間違えると期待していたような効果がでないことがあります。在宅勤務に取り入れるときは、以下のような点に注意しておきましょう。

楽しんで仕事ができるような工夫をする

周囲からの刺激が少ない在宅勤務では、業務の単調さから仕事へのモチベーションが低下してしまうチームスタッフも少なくありません。

業務の質を維持するためにも、チームスタッフに仕事を割り振ったままコミュニケーションを取らずに放置してしまうのは避けましょう。

チャットなどを通じて、チームスタッフ同士が気軽にコミュニケーションが取れるようにしておくと、楽しみながら仕事ができる可能性があります。

プレッシャーを与え過ぎない

在宅勤務は、「相手の様子が分かりにくい」という特徴があります。そのため、コミュニケーションが不足していると、プレッシャーから大きなストレスを感じてしまうチームスタッフもいます。

リーダーは、こういった問題が生じないように、チームスタッフとこまめにコミュニケーションを取る必要があるでしょう。

チームビルディングを在宅勤務に活用してみよう

チームビルディングを行うと、テレワークでもチーム力が維持できる可能性があります。

生じがちな問題を把握したうえでプランを立てれば、新しい仕事のスタイルをスムーズにチーム内に定着させられるでしょう。

チームスタッフの能力やスキルをしっかりと把握して、チームビルディングを在宅勤務に活用してみましょう。

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