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一歩ずつ積み重ねることで好転する|水上雄二さん(後編)【キャリアノヒント|ストーリー】

一歩ずつ積み重ねることで好転する|水上雄二さん(後編)【キャリアノヒント|ストーリー】
2022年7月1日

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人生100年時代となり「キャリアは自己責任の時代」などと言われるようになりました。終身雇用制度の崩壊や多様な働き方を推進する働き方改革など、労働環境も大きな転換期を迎えています。

リクナビが以前に実施した調査では、転職活動をしたことがある人は6割以上、40代では8割を超えるという結果になるなど、転職が当たり前な社会となるなかで、自身のキャリアに責任を持ち計画・行動することを難しく感じる人も大勢いるのではないでしょうか。

今回は、絵本ソムリエ兼社会福祉士として活動する水上雄二さんにお話を伺いました。

波多楽くん
波多楽くん

【キャリアノヒント】水上雄二さんのストーリー。後編です!

水上 雄二 さん

絵本ソムリエ兼社会福祉士。1日1冊絵本を読み、1記事アメブロにて「気づきがある絵本の紹介」を執筆。7年目に到達して、2500冊を超える絵本を読む。その経験から絵本製作、絵本遺言、絵本選書などに取り組む。また長年の福祉分野(児童、高齢、障害)で培った現場力とアセスメント、対話力、メンタルダウンした自身の経験を活かし、障害者雇用分野の就労移行スタッフとしても活動。

これからの働き方やキャリアを考えるためのヒントを探ります。

取り組みが増えることで、自分の味が形成される

「絵本の活動」「障害者雇用分野の就労移行スタッフ」という、ふたつのキャリアに取り組むことで得られること・たいへんなことがあれば教えてください。

  • 水上さん

得られることで言うと一つは越境でしょうね。絵本の活動で身に着けたことって言葉を整理して現状を書くとか伝える事を考えるという面があります。「この人にはこれだな」と考え絵本を選書するわけですよ。すると、就労移行の場面で、この人の現状ならこれが必要な考え方だなって伝えたいことが浮かんできます。

現状を把握し伝える事。このあたりがリンクしているので、越境で活かしやすいのかもしれませんが、それぞれの仕事で視点が変わるからこそ気づけることがあると思います。

そして、取り組みが増えることで人ともつながり、互いの興味や関心が重なる部分で話も深くなる。そんなことを繰り返すうちに自分の色や味が形成されていくように思います。

たいへんなことは、もちろん範囲なんて広げようと思えば広がるわけで、考えることが時には増えすぎてしまいます。でも、一度メンタルダウンしているからこそ、自分の体、心を気にかけて、無理をしすぎないようにと思っています。

仕事って内容も大事だけれど、成果報酬でなければ、まずは1日1日の仕事を終わらせることで対価をいただけます。それなりにまじめなタイプなので、決まった時間内にきっちり働いていくことが自分に向いていると思います。

そういう意味でも自分が今何を求めているかを自身に問いかける、取り組む範囲を把握することが、活動が広くなりがちなパラレルキャリアでは大事じゃないかと今は思います。

活動の範囲はいくらでも広げられるが、自分のことを気にかけ、無理しすぎないことが大切という。

経験を積まないと得意不得意が見えてこない

今の自分の働き方をどんな人におすすめしたいですか。

  • 水上さん

複業の目的として自分の根底にあるのは、収入UPと人生単位で見た時にやりたいことを叶えた、という人生の足跡を大切にしたいということです。だから、人生を楽しみたいけれどなかなか勇気が出ずに一歩を踏み出せない人、継続して何かに取り組むのが苦手な方、周囲にまきこまれていて気持ちの変化が苦しい方にこそお勧めしたいです。

自分自身が好んで出来ることを増やして、社会に怖さを感じすぎてしまう方に一歩でも進むことをおすすめしたいです。

どんな不安や悩みの解消につながりそうでしょうか?

  • 水上さん

仕事を探す時、目先で気になるのは収入がいくらかという事だと思うし、それを否定する気持ちは無いです。けれど、経験を積まないと得意不得意が見えてこない。やる前からあきらめていたら、だれでも出来るような簡単な仕事しかまわってこない。

家庭や仕事では、そこでの役割が求められます。もしそこで低い評価を受けていたとしても、それはその役割の上での評価でしかない。だからこそ、複数の事を進めてゆく方が得意不得意が見えてくるのだと思う。年齢を重ねるほど「らしさ」を引き出す力になるのかもしれない。現状の関係性だけの評価だけで自身を判断してしまわないでほしいです。

自身のキャリアや働き方に悩む方々にメッセージをお願いします!

  • 水上さん

自分で出来る小さな取り組みを続けてゆくこと、自分のコントロールできる範囲の事を積み重ねてゆくこと、こんなことが出来れば、仕事先との出会いや自己肯定感が上がるとも思うのでぜひチャレンジをしていってほしいなと思います。

僕の人生はボランティアから得たことも大きかったので、収入を得られないからチャレンジしないではなく、まずは、やってみたいことを一歩ずつ積み重ねてゆくことで人生を好転させていきましょう、と声をかけたいと思います。

さまざまな出会いや経験が自分らしさへとつながっていく

まとめ

複数の仕事に取り組むことでたいへんだと感じることはありますが、自分に求められていること、できることを把握できる。無理をしすぎず経験を積むことが自分らしさに繋がるのだという思いが、水上さんのお話から伝わってきました。

水上さんからおすすめ絵本として紹介してもらった「ぼちぼちいこか」はまさに水上さんらしい働き方なのだと思います。

「ま、ぼちぼちいこか。」

波多楽くん
波多楽くん

水上さん、ありがとうございました!