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キャリアを考えるために必要なこと|100年時代に求められる自律的なキャリア形成

キャリアを考えるために必要なこと|100年時代に求められる自律的なキャリア形成
2021年4月3日

多様な働き方の推進にともない「キャリアオーナーシップ」が注目されるようになりました。

キャリアオーナーシップとは「自身のキャリアについてどうありたいか主体的に考え行動していく」という考え方です。

人生100年時代を迎え仕事への関わり方が変わっていく中で、自ら能動的にキャリア形成に取り組むことが重要になっています。

そこで、これからキャリアオーナーシップを発揮していくためにも、まず「キャリア」の意味と役割について理解を深めたいと思います。

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監修
森田 秀司 さん

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。その後、京都地場の人材サービス会社にて、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。その後、京都地場の人材サービス会社にて、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

キャリアとは?

仕事との付き合い方や働き方を考える上でキャリアの概念は重要な意味を持ちます。

ただ、キャリアとは何かがよくわかっていない場合も多いでしょう。キャリアとはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

キャリアの原義

キャリアとは英語の「career」に由来している言葉で、日本語では職業、職歴、経歴などと訳されるのが一般的です。

原義的には訓練を受けて習得した生涯使える専門性、収入を得るために続けてきた仕事や職業といった意味があります。

文脈によってキャリアという言葉がどのように定義されるか、解釈されるかは異なっています。仕事や職歴に関わる重要なキーワードなのは確かですが、一義的に意味が定められている言葉ではありません。

厚生労働省・文部科学省の定義

キャリアの定義をどのようにして捉えたら良いかで悩んだときには国の定義を参照してみると良いでしょう。

政府はキャリアに対して一つの定義を与えているわけではありません。代表例として厚生労働省、文部科学省ではキャリアに関する文章の中で、キャリアを以下のように定義しています。

『過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。 』

厚生労働省

『人が,生涯の中で様々な役割を果たす過程で,自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ねが,「キャリア」の意味するところである。』

文部科学省

厚生労働省の場合には職業や職務に関連する能力開発の経歴をキャリアと定義しています。しかし、文部科学省では生涯の中で自分が果たす役割についての価値や関係性をキャリアとしています。

厚生労働省では仕事に焦点を置いているのに対して、文部科学省ではもっと広い意味でキャリアを捉えて自分の人生に関わるものとして位置付けていると考えられるでしょう。

キャリアを議論するときにはどのくらい広い視野で考えるかを十分に検討する必要があることが示唆されています。

一般的なキャリアの意味

仕事によって収入を得たり、やりたい業務に携わって成功を遂げたりする上ではキャリアを構築し、勤め先や転職市場で評価されなければならないでしょう。

この観点では必ずしも厚生労働省や文部科学省の定義で考えて良いとは言えません。一般的な転職市場におけるキャリアについて考えてみましょう。

狭義の「キャリア」

転職市場では企業から高い評価を受けることが重要になります。

この文脈におけるキャリアは定義するのが困難ですが、基本的には企業にとって役に立つと考えられる経験や経歴を全般的に指します。

技術や知識が優れていること、業務上で成功をした経験を持っていること、時勢に合った能力を培ってきていることなどが代表例です。

また、どの会社で働いてきてどのようなネットワークを持っているかもキャリアとして評価対象になります。狭い意味で最も重視されるキャリアは専門的な技術や知識です。

期待されている業務を的確にこなせるとわかる技術や知識があり、その業務経験もあると高い評価を受けられます。

広義の「キャリア」

転職市場では厚生労働省の定義に近い狭義のキャリアが評価されます。しかし、人生を豊かにするという視点ではキャリアは働き方、あるいは生き方を全般的に指すと考えることも可能です。

ニューノーマル時代になり、個人が働き方を再考することが求められるようになりました。

大企業で終身雇用を受けて働くのが理想と考えられる時代は終わり、ワークライフバランスを充実させつつ、自分のやりたいことをしながら必要な収入も得られるようにすることが重視されるようになっています。

今後のキャリアを考える上では、大企業での勤務経験や特定のスキルの習得などにこだわらず、広い意味で人生を豊かにするキャリアを追求するのが重要でしょう。

自分の価値を高めるキャリアプランを作ろう

キャリアの意味についてのイメージができたら、今後の人生を充実させるためにもキャリアプランを立てるのが大切です。

キャリアプランを立てるために何をする必要があるのかを確認しておきましょう。

キャリアプランとは

キャリアプランを立てるためにはその定義を理解することが必要です。

キャリアプランとは今後のキャリアをどのように構築していき、何を目的や目標にしていくかを明らかにした計画です。

広い意味でのキャリアを考えると、人生を通して何を達成したいかを熟考することから始める必要があります。その大目標を達成するために何をする必要があるかを考え、どんな仕事をしたら良いか、いつ転職するのが適切かといったことを具体的に考えて計画を立てるのがキャリアプランニングと言われています。

キャリアプランは生き方や働き方に対する考えが変わった際には変更しても構いません。

いつもキャリアプランを意識して最適な内容にしていくのがむしろ望ましいでしょう。

キャリアプランを立てるためにやるべきこと

キャリアプランを立てて豊かな人生を送れるような働き方をするためには、人生の目標を決めることが必須です。また、自分は何をしていたら幸せなのかをあらためて考えることも重要になります。

日々を充実させられる仕事に従事し、満足な収入を得てプライベートの生活も豊かにするのが理想的でしょう。

理想の形は人によって違いがあるので、自分なりの目標を決めるのが大切です。そして、その目標に基づいていつどんな働き方をするのが良いかを考え、具体化して計画に落とし込むのがキャリアプランニングの基本です。

まずは自分の理想的な生き方を考えることからキャリアプラン作りを始めましょう。

まとめ

ニューノーマル時代になりキャリアを広くとらえ、人生を豊かにする働き方という視点を持つことが重要になっています。

自分なりに理想と言える人生を送るために、どのような働き方をするのが良いかを考えましょう。人生の目標を土台としてキャリアプランを考えると充実した日々を過ごせるようになります。

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