入社してしばらくすれば仕事にも慣れ、自身を見直すような余裕も出てくるでしょう。
その際、「今のままで本当にいいのかな…」と働き方・キャリアについて考え始める方は多く、人生を変えるため転職を選択する人もいます。
今回は、働き方・キャリアについて考えている方に向けて「キャリアコーチング」の内容を解説していきます。

終身雇用制が崩壊し、どうやってキャリアを構築していくかは自己責任の時代となりました。
目次
キャリアコーチングとは?
キャリアコーチングとは、キャリアに関する知識を有する「キャリアコーチ」とマンツーマンで話し合うことで、仕事やキャリアの悩みを相談したり、キャリア設計を手助けしてもらえたりするサービスのことです。
一般的にはキャリアが定まっていない方、目標や夢が見つからないといった方からの利用が多く、20代の会社員から60代の定年退職者まで幅広い年齢層がターゲットとなっています。
転職を前提として転職エージェントのように利用することもできますし、転職を目的とせずにこれからのキャリア設計に関してアドバイスを求めるために利用することも可能です。
キャリアコーチングとは、キャリアに関する知識を有する「キャリアコーチ」とマンツーマンで話し合うことで、仕事やキャリアの相談、キャリア設計のサポートをしてもらえるサービスです。
キャリアコーチングの種類
キャリアコーチングは相談できる範囲が広く、さまざまな方から利用されます。
その際、1種類のサービスだけでは、利用者の需要に応えられなくなるケースが増えるため、多くの場合は数種類のサービスを提供しています。
運営会社などによってもその種類は異なりますが、ここでは代表的な「パーソナルトレーニング型」と「スポット型」について解説します。
パーソナルトレーニング型
パーソナルトレーニング型は、単発のキャリア相談のみに留まらない、長期的なキャリアコーチングです。
おおよそ1~2か月の期間に行われるもので、キャリアに関するセッションを通じて自身のこれからについてじっくり考えることができます。
多くの場合サポート体制も充実しており、コーチングの時間外でもチャットで相談できることがほとんどです
自分に合ったキャリアを入念に設計したい、イチからキャリアについて考え直したいという人に適したサービスと言えます。
スポット型
パーソナルトレーニング型とは対照的に、短期的、あるいは単発のキャリアコーチングを受けられるのがスポット型のサービスです。
一回の利用ごとに料金を支払う必要はあるものの、期間が短いため当然ながらパーソナルトレーニング型よりも費用が安く、手軽に始められるというメリットがあります。
ただし、一度きりの利用でチャット相談などのサポートも充実していないことが多く、サービスの内実はコーチングというよりQ&Aのようになることも少なくありません。
したがって、部分的にキャリアに関する疑問がある、少しだけキャリアコーチングを体験してみたいという方には適していますが、しっかりとしたキャリアコーチングを期待する方にはあまり適していないと言えます。
キャリアコーチングのメリット・デメリット
キャリアコーチングはキャリアに悩みを持つ方に向けたサービスですが、そういった方全員におすすめできるとは言い切れません。
人によって向き不向きは出てくるでしょう。
自身に向いているかどうかを判断するためには、キャリアコーチングのメリット・デメリットについてしっかりと理解しておくことが大切です。
では、どういったメリット・デメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
メリット
キャリアコーチングにおける大きなメリットは、「キャリアについて何でも相談できる」というところです。
転職エージェントなどのサービスはあくまでも転職にむけて求人を紹介してもらうことが目的となるため、キャリアについて相談する機会はほとんどありません。
そのため、転職について不安があったとしても、それを具体的に相談できる機会は少なくなります。
一方、キャリアコーチングサービスの場合は相談がメインとなります。
キャリア設計のみならず、転職に関する相談にも柔軟に対応してもらえます。
キャリアに関することであれば基本的に何でも相談できるため、不安や疑問をすっきり解消できるのは魅力です。
また、転職をする場合にさまざまなサポートを受けられるのもキャリアコーチングのメリットです。
転職エージェントのように直接求人を紹介してもらうことは難しいものの、具体的な転職先の決定や転職の進め方に関するコーチング、提出する書類の添削など、多岐にわたるサポートを受けることができます。
充実した転職プランの設計も十分可能なので、エージェントに頼らず自身で求人を探すことも容易になるでしょう。
ただ、スポット型ではこういったサポートを受けられない可能性が高いです。
転職への手厚いサポートを希望する場合は、できる限りパーソナルトレーニング型など長期的なサービスを受けるようにしましょう。
デメリット
キャリアコーチングのデメリットは、担当するキャリアコーチとの相性によって、得られる成果が左右されてしまう点です。
キャリアコーチはキャリアに関する専門家ではあるものの、人柄や性格はさまざまであり、対応の丁寧さ・柔軟さにも差があります。
相性の良いコーチが担当になれば充実したサービス体験を得られるかもしれませんが、相性の良くないコーチに当たってしまうと、うまく嚙み合わないままコーチングが終了してしまうことも考えられます。
相性の悪いキャリアコーチに当たってしまわないためには、各社が提供している無料体験などを利用し、実際にコーチングを受けて相性を確かめてみるのが効果的です。

キャリアコーチングはこんな人におすすめ!
キャリアコーチングは、多くの方が受けることができ、キャリアについて悩みのある方から具体的な転職プランについて考えている方まで、さまざまな人におすすめできます。
ここからは、その中でもとりわけキャリアコーチングをおすすめできる人がどのような人なのか、いくつか例を挙げて紹介していきます。
転職を検討している人
キャリアコーチングは、転職を検討している人におすすめできます。
例えば転職を考えるとき、どういった業界に転職すべきか理解できている方はそう多くありません。
ほとんどの場合、どこに転職するのが良いのか迷ってしまうでしょう。
キャリアコーチングを利用すれば、転職のプランニングにも協力してもらうことができます。
これまでのキャリアを踏まえ、次はどこに転職するのがおすすめなのか、詳しい転職先についてのアドバイスももらえるため、転職に有用な情報を手軽に得られるのもポイントです。
20代でキャリアについて悩んでいる人
これからのキャリアについて考える場合、若ければそれだけ長期に渡るキャリア設計をすることが可能です。
したがって、20代でキャリアについて悩んだり、考えたりしている人にも、キャリアコーチングはおすすめだと言えます。
早期からキャリアコーチングを利用し、相談することによって、現実的かつ実用的なキャリア設計を考えることができ、その後の社会活動に大いに活かすことができるでしょう。
キャリアをしっかり積み上げていくのであれば、20代からキャリアコーチングを受けるのも有効な選択肢なのです。
キャリアコーチングなら充実したキャリアの実現を目指せる
キャリアコーチングは、キャリア設計や転職のサポートだけでなく、キャリアに関する簡単な相談も受け付けています。
自身に適した方法でキャリアコーチングを利用すれば、充実したキャリアの実現を目指すことも十分に可能です。

客観的に意見をもらえる人の存在はありがたいものです。ただし、決断は自己責任です。他者の意見を参考にして、最後は自分自身で決断しましょう。