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理想的なチーム作りに役立つDiSC理論とは?性格や行動パターンから4つの傾向に分類

理想的なチーム作りに役立つDiSC理論とは?性格や行動パターンから4つの傾向に分類
2022年4月12日

管理職として部下と定期的に1on1で話をしている人でも、必ずしも部下の育成をスムーズにできるとは限りません。

組織のためのチーム作りをするためには、部下一人ひとりの個性に合った方法でコミュニケーションをとることも必要です。そのような場合に利用できるのが、DiSC理論です。

ここでは、DiSC理論を活用してチームメンバーを育成する方法について、詳しくご紹介します。

監修
森田 秀司 さん

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。その後、京都地場の人材サービス会社にて、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

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DiSC理論とはどのような理論か?

DiSC理論とは、アメリカで1920年代に発表されたコミュニケーション理論です。DiSC理論を提唱したのは、心理学者のウィリアム・M・マーストン博士です。1960年代に行動科学者が自己分析の手段として応用したことで、さらに広く知られるようになりました。

DiSC理論の大きな特徴としてあげられるのは、人間の性格や行動のパターンを4つの傾向に分類していることです。この理論はビジネスにも利用することが可能で、管理職の人が部下の性格や行動を診断して、どの種類に当てはまるか分析することもできます。

DiSC理論が注目されるようになった背景にあるのは、会社の組織作りにおいて多様性が従来よりも強く求められるようになったことです。これまでのように画一的な人材だけでは、仕事をスムーズに進められないことも多くなったため、多様な人材を一つのチームとしてまとめあげるための手段として、DiSC理論が利用されています。

DiSC理論で分析できる4つの性格の種類

DiSC理論で、人間の性格や行動様式によって決められる4つの種類の性格は、それぞれ異なった特徴を持っています。

D:主導型(Dominance)

主導型に分類される人の特徴は責任感が非常に強いことです。自分に自信を持っていることも主導型の人の特徴で、何事にも積極的に挑戦をする姿勢を持っています。

一度物事に取り組み始めた時には、全力を尽くしてその仕事に没頭することも、主導型に分類される人の特徴です。その反面、このタイプの人は努力の結果を早急に求めたがる傾向があります。

i:感化型(influence)

感化型の人の特徴としてあげられるのは、他人とコミュニケーションをとることが上手なことです。そのために、会社組織においては、チーム全体の雰囲気を良くする役割を担ってくれることもあります。

物事をあまり悲観的に捉えないことも感化型の人の特徴になっていて、ポジティブな姿勢で物事に対処することができます。発想力が優れていることも感化型の人の特徴であり、会社組織ではグループのアイデアマンとして活躍してくれることもあります。

S:安定型(Steadiness)

安定型の人の特徴は、その名称の通り安定した仕事ができることです。仕事に安定感があるのは、一つ一つの仕事を着実におこなうことができる能力があるからです。

他人と協調できる能力が高いことも、安定型の人の特徴です。他人に気配りをすることが上手いために、さまざまなタイプの人と仲良くすることができます。

C:慎重型(Conscientiousness)

慎重型という名称からもわかるように、このタイプの人は物事をおこなう時に慎重な姿勢を重視しています。仕事を担当する時も、ミスをしないように事前に必要なことをしっかりと確認してから、仕事を始めるのが特徴です。

このタイプの人は、しっかりと全体の計画を立ててから仕事を進めたがる傾向もあります。物事を理論的に考えることを好むことも、このタイプに共通している特徴です。

それぞれのタイプと効果的なコミュニケーションをとる方法

DiSC理論を会社の組織作りに利用するためには、それぞれのメンバーの性格を分析して種類分けするだけでは不十分です。それぞれの種類の人ごとに、適切なコミュニケーションをとることで、組織のチームワークをさらに向上させることが可能です。

主導型とのコミュニケーション

主導型の人とコミュニケーションをとるときに大切なことは、相手のプライドを傷つけないように配慮をすることです。仕事を成功させて褒めてあげる場合にも、主導型の人を喜ばせるためにはコツが必要です。仕事が成功したことを単純に褒めるのではなく、その人がおこなった行動や考えたことなどを具体的に褒めた方が、相手にも喜んでもらえます。

逆に主導型の人を叱らなければいけない時には、あまり細かいことを一つ一つ指摘しない方が最適です。主導型の人は自分に自信を持っているために、細かいことを叱り過ぎると反感を持たれる場合があります。それよりもおおまかな注意をして、本人に何が悪かったのかを考えさせた方が、効果的な場合が多いです。

主導型の人に仕事を与える時にもコツがあり、主導型の人は簡単な仕事よりも難しくてもやりがいのある仕事を好む傾向があります。こうした傾向を把握して、主導型の人に最適な仕事を任せることも管理職の重要な務めです。

感化型とのコミュニケーション

感化型の人とコミュニケーションをとるときには、本人だけでなく周囲の人を意識することが重要です。周囲の人を意識しなければいけないのは、感化型の人はコミュニケーション能力が高いため、他人の評価を気にすることが多いからです。

そのために感化型の人を仕事で褒める時には、他の人がいるところで褒めてあげた方が本人も喜んでくれます。

安定型とのコミュニケーション

安定型の人とコミュニケーションをとる時に必要なのは、明確に自分の意思を伝えるようにすることです。仕事が成功して褒める場合にも、はっきりと言葉にして褒めてあげた方が相手にしっかりと伝わります。

このような方法でコミュニケーションをとった方が良いのは、安定型の人は安定を大事にするあまり、自分のおこなってきた行動に不安を感じていることも多いからです。

慎重型とのコミュニケーション

慎重型の人とコミュニケーションをとる時に大切なのは、相手に納得してもらえるように話をすることです。仕事を褒める時にもコツがあり、相手がしっかりと納得できるように、理論的に褒めてあげることが重要です。

具体的な理由を明らかにして褒めてあげた方が、相手もしっかりと納得してくれます。具体的な理由をあげないであいまいに仕事を褒めた場合には、形式的に褒めていると勘違いされてしまうことがあるので注意が必要です。

慎重型の人が仕事でミスをした時も、相手にしっかりと理解してもらえるように叱ることが重要です。具体的なミスを詳細に指摘してあげた方が、相手にも理解してもらいやすくなります。

それぞれのタイプによって転職に求める条件は違う?

主導型(D)、感化型(i)、安定型(S)、慎重型(C)の4つのタイプは、それぞれ異なる性格や行動傾向を持っています。以下に転職に求める傾向をまとめておきます。

タイプ特徴行動傾向
主導型(D)責任感が強く、自信があり、積極的に挑戦することが好きその仕事で儲かるかどうかが大切。役職、権限へのこだわりがあり、プライドが高い。リーダーになりたい。成果にコミットし、上げた成果に対して具体的な報酬を求める傾向あり。
感化型(i)社交的で、他人とコミュニケーションをとることが得意その仕事が楽しそう、ワクワクするかどうかが大切。何かやりたいと思った時、言い出しっぺになりたい人。面白い事をやりたい。但し、飽き性でもある。
安定型(S)協調性が高く、他人に気配りすることが得意その仕事が誰かの役に立っている、支える、喜んでもらえることが大切。主役になるより、誰かを立てて自分は支える側に回る傾向あり。
慎重型(C)物事を慎重に考えることが得意で、計画的に仕事を進めることが好き自分が立てた計画通りに物事が進む、自分の判断基準において正しい事をやれるかが大切。目標に対して、その目標を立てた根拠、理由を重視する。納得感がないと動かない傾向あり。成果に対して報酬は求めるが、金額の大小そのものよりその金額である理由、それに対する納得感が重要。

これらはあくまでも一般的な傾向であり、個人差があります。また、多くの人々は複数のタイプの特徴を併せ持っています。転職活動をする際には、自分の特性に合わせた仕事を選ぶことが重要です。

まとめ

会社の組織作りにも役立てることができる、DiSC理論についてご紹介してきました。

DiSC理論を利用して部下の育成をしたい場合には、性格を分析して種類分けをするだけでなく、それぞれの種類ごとに適切なコミュニケーションをとることも重要なポイントになります。

主導型の部下を叱る場合と、慎重型の部下を叱る場合では、適切な叱り方にも大きな違いがあります。

DiSC理論を上手に活用して、多様性のある組織作りに挑戦してみてください。

波多楽くん
波多楽くん

DiSC理論を活用して理想的なチーム作りに取り組んでみはどうでしょうか。

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