テレワークが浸透して場所を選ばずに働ける環境が少しずつ整ってきました。
働き方改革や副業解禁などが進み、本業だけにとらわれずに働き方を選択できる時代になりつつあります。
とはいえ、いざ副業を始めようと思っても自分に何ができるのかわからない、どんな仕事があるのかわからないといった声も聞かれます。
そこで、この記事では副業を開始する基礎知識として、副業と複業の違いや自分に合った働き方を見つける方法を紹介します。

『ふくぎょう(副業/複業)』と一口に言っても、さまざまな仕事、働き方があります。
副業・複業の違い
最近、世間に浸透してきた感のある『ふくぎょう』という言葉。大きくふたつの意味で使用されています。
ひとつは『副業』。本業とされるメインの仕事とは別に持っている職業を指し、副収入を得る仕事や事業のことを意味します。
もうひとつは『複業』。複数の仕事を本業として営むことを言い、どちらかが本業といった区別をつけない働き方を言います。
このどちらかを意識して、複数の仕事に取り組むことは少ないと思いますが、働き方のスタンスやそれぞれの仕事に対する関わり方は異なります。
副業を解禁する企業が増えていますが、自身の仕事に取り組むスタイルを意識しておかないと、トラブルを招く恐れもあります。
そのため複数の仕事に取り組む際は、働き方のスタイルを明確にしてことをおすすめします。

副業・複業のはじめ方
副業/複業をしようと思った時に、何から始めれば良いのでしょうか。
副業/複業を紹介するサイトやサービスがここ数年で増えています。そのため仕事の案件を探すことはそれほど苦労することはないでしょう。
ただ、いきなり仕事に応募する前にまずは次のポイントを整理しておきましょう。
目標を決める
何のために副業/複業に取り組むのか目標を明確にしておきましょう。既に仕事についている場合は、新たに時間を作って別の仕事をすることになります。
プレイベートの時間を削ったり、既存の仕事の時間を調整するなど、仕事以外にも環境を整えなければいけないことがあります。
仕事を続けていくうえでも、目標を決め、副業/複業に取り組むためのモチベーションを維持しなければ長く続けることは難しいでしょう。
空き時間を確保する
当然のことですが、複数の仕事に取り組むにはそれぞれの活動に必要な時間を確保しなければなりません。
時給での契約であればそもそも働く時間が必要ですし、業務委託など成果に紐つく契約では、うまく時間を確保できず納期に間に合わない・品質が悪いなど、クライアントとトラブルになることもあります。
さらに、オーバーワークとなり体調を崩すことも考えられます。
会社員なら始業前や終業後の数時間や休日を活用する、主婦の方なら家事の合間に作業時間を確保するなど、業務時間をしっかり確保してから副業/複業に取り組みましょう。
副業/複業の探し方
副業/複業に取り組む目標を明確にしたなら目的にあったサービスを活用しましょう。
自宅でできる仕事からフリーランスとしての業務委託案件まで、インターネットを利用して仕事を探すことができます。
下記の記事では、【スキルシェア系】【ビジネス系】【地方創生系】【プロフェッショナル系】の4つのカテゴリーで副業/複業マッチングサービスを紹介しています。
副業/複業を探す参考にしてください。

副業・複業のスタイル
2020年11月にトレンダーズ株式会社が副業・複業をしている25~39歳男女500名を対象に調査を実施。その結果から、副業・複業スタイルを6タイプに分類しています。
この調査結果を参考に、副業/複業のスタイルをみていきましょう。
調査結果では、全体の40.6%が「投資家タイプ」、続いて38.4%が「リアリストタイプ」と、このふたつのタイプが全体の8割を占めました。
効率的に稼ぐ、堅実に稼ぐという視点が、副業/複業をスタートする際のポイントのようです。
限られた時間の中で複数の仕事に取り組むうえでは、「効率的」「堅実」が重要な要素としてあがることには納得できます。
残りの4タイプについては、専門的なスキルを持ちつつ「人の役に立つ」「世界を広げる」「ワクワクする」「大きな仕事」といった自己実現の要素が目立ちます。
この調査からも、大半の人がまずは「稼ぐ」ことを目的に副業/複業に取り組んでいる様子が伺えます。
また、明確な決まりはありませんが「投資家タイプ」「リアリストタイプ」は副業向き、「スペシャリストタイプ」「クリエイタータイプ」「インフルエンサータイプ」「事業家タイプ」は複業向きと言えそうです。
『副業・複業のはじめ方』でも述べた通り、まずは何のために副業/複業に取り組むのか目標を明確にすることで、自身のスタイルがはっきりするでしょう。
まとめ
副業/複業の意味やはじめ方、働き方のスタイルについて見ていきました。
重複しますが、やはり副業/複業に取り組む目標や目的により働き方や取り組む仕事・案件も異なります。
調査結果では、稼ぐため、収入を増やすためという方が多くをしめていますが、「効率的に」「堅実に」というポイントを抑えながら、まずはしっかりと働ける時間を確保するようにしましょう。
過度に仕事を受けすぎたことで、健康を損ない、全ての仕事で十分なパフォーマンスが発揮できなければ元も子もありません。

収入アップだけでなく、成長やワクワクなど、副業/複業に楽しみを見つけて取り組んでいただきたいです。
出典
・副業・複業スタイルを6タイプに分類 25~39歳の半数以上が「副業・複業に興味あり」!実践へのハードルは「仕事の探し方」!?