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ワークスタイルはすぐ変わらない?|オモシゴ@online:テーマ『ワークスタイル・アフターコロナ』

ワークスタイルはすぐ変わらない?|オモシゴ@online:テーマ『ワークスタイル・アフターコロナ』
2021年5月9日

新型コロナの影響でテレワークやWEB会議など、ニューノーマルな働き方へと変わってきています。

多様な働き方が推進されるなかで、それぞれの環境にあわせたワークスタイルが選べるようになりつつあります。

“ニューノーマルな働き方を考える”をコンセプトに開催しているオモシゴ@online(以下、オモシゴ)。

先日「ワークスタイル・アフターコロナ」をテーマに、今後どのようなワークスタイルへと変化するのか意見交換しました。

オモシゴカフェとは?

これからの働き方”をテーマに、気楽に話し合える場として運営しています。「教える」「教わる」という場ではなく、みなさんの意見や思ったことを言葉にして「話す」「聴く」ことで自分の中での気づきや学びを得ていただく、対話を大切にしています。ホストとゲストがこれからの働き方について自由に気楽に語り合います。

対話
オモシゴカフェでは、相手の抱える事情や背景に目を向け、その状況を理解した上で自分と共有できるポイントを見つけ出し、これまでとは違う眼差しで相手を認めることを、対話と呼んでいます。

ワークスタイルとは?

「ワークスタイル」は、英語で「work style」=働き方を意味する言葉です。

ワークスタイル
働き方のことを指します。 派遣、紹介予定派遣、パート・アルバイト、正社員、契約社員、フリーランスといった雇用形態や、扶養控除内で働くといった条件など、ワークスタイルはさまざま。 自分のライフスタイルに合わせた、理想のワークスタイルを探している人も多いでしょう。

リクナビ派遣

ワークスタイルという言葉は、単に働き方という意味だけでなく、正社員や派遣社員、フリーランスなどの雇用形態、就業時間や在宅勤務などを含めた働き方として捉えられることが多いのではないでしょうか。

特に、オモシゴでは、働く個人の立場から”自分らしさ”というニュアンスを含めた言葉として使用しています。

最近では、社員として企業に在籍しながら在宅勤務がOKのところなど、場所にとらわれずに働ける仕事も増えています。

いまワークスタイル改革が求められている

ワークスタイルが注目された背景に「働き方改革」があります。

厚生労働省では、”働く方々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で「選択」できるようにするための改革”であり「一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ」としています。

少子高齢化による労働力人口の減少、グローバル化による競争の激化、ダイバーシティの推進や多様化した価値観など、企業としてもワークスタイル改革の取り組みは課題のひとつとされています。

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4510.omoroiworks.com

これからワークスタイルはどう変わっていくのか?

このように新型コロナ以前も、働き方改革や副業解禁、パラレルキャリアへの関心の高まりなど、個々でワークスタイルを模索する流れはありました。

テレワークやフレックスタイム制、フリーランス活用に注目が集まるものの、企業側では社内体制やマネジメント方針を理由に、導入はそれほど進んでいませんでした。

しかし、世界的な新型コロナの感染拡大による緊急事態宣言の発令、不要不急の外出自粛要請など、時差出勤やテレワークを導入する企業が増加しています。

2021年3月発表の第一生命『大人になったらなりたいもの』アンケート調査によると、小学生・男子では、「会社員」が1位(8.8%)になったそうです。

コロナ禍でリモートワークの導入が進む中、自宅で仕事をするお父さん・お母さんの姿を目の当たりにし、「会社員」という職業を身近に感じた子どもが多かったのかもしれません。

第一生命保険株式会社ニュースリリース

ワークスタイルの変化は子供たちの仕事観にも影響を与えています。

ワークスタイル・アフターコロナ

先日のオモシゴは、関西大学社会学部の松下慶太教授の著書「ワークスタイル・アフターコロナ 「働きたいように働ける」社会へ」をテーマに開催。

新型コロナによる変化を「崩れたブロック」に例え、元に戻したい気持ちはあったとしても、改めてつくり直す中に面白さがあるというメッセージに共感できます。

アフターコロナのワークスタイルをデザインすることが、今までのように働けないという課題を乗り越えるのではなく、私たちが働きたいように働ける社会をつくるためのプロセスになる。本書がそのきっかけになれば幸いである。

イースト・プレス
「仕事場」の多様性が、幸せな「働く」を生む!「居心地の良さ」こそが、最大の企業価値に──。・経験してわかった「リモートワーク」の課題とは?・「ワーケーション」で…
eastpress.co.jp

まず前半は、セレクトした本から気になったことをご紹介。これからの働き方についてのヒントを探ります。

「リモート・ネイティブ」であるコロナ禍の学生たちは、対面かオンラインのどちらが良い悪いではなく、それぞれの特徴やメリットを場面に応じて使い分けており、2021年の大学は対面とオンラインのハイブリッド形式が主流になりそうだと述べられています。

2021年4月の緊急事態宣言下でのテレワーク実施率は大きく増加しておらず、日本でのテレワーク導入の難しさを感じるところですが、リモート・ネイティブである今の学生たちが社会に出る数年後のテレワーク状況がどう変化するのか、たいへん気になるところです。

オモシゴ参加者のテレワーク実施状況は?

オモシゴ@online フリートークのテーマ

後半は参加者同士のフリートーク。

ワークスタイルは「私たち」自身でデザインしていくことが重要だとのメッセージから、参加者それぞれに描く「ワークスタイル」について意見交換しました。

ワークスタイルの言葉の意味や定義、理想とする働き方について、それぞれの考えるワークスタイルについて話す中、参加者から「テレワークを導入しているが、自分も周りも実施していない」「(職場が地方という理由があるかもしれないが)コロナによって働き方が大きく変わった感じがない」という意見がありました。

そこで、あらためて参加者にテレワーク実施状況を尋ねたところ、会社は導入している場合でも、半数以上の方がそれぞれの理由からテレワークを行っていませんでした。

前半の本の共有では、アフターコロナでは新たなワークスタイルが誕生するものだという空気になっていましたが、後半のフリートークで見えてきたのは、企業や人のワークスタイルは大きく変化しているわけではないということでした。

これから新たなワークスタイルを私たち自身でデザインしていくためにはまだいろいろと課題がありそうです。

まとめ

本の中で紹介がありましたが、2019年のリクルートキャリアによる「働く喜び調査」では、働く喜びを感じている割合は、2017年に36.1%となり、その後2019年に44.5%に上昇。働く喜びを感じる対象は、収入よりも快適な環境であったことが示唆されています。

コロナ禍により、さまざまな制限がありこれまでの働き方ができない状況が続いています。

『元に戻したい気持ちはあったとしても、改めてつくり直す中に面白さがある』という視点を持ち、それぞれがそれぞれの「ワークスタイル」をデザインできるように、私たちも活動を続けていきたいと思います。

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