フリーランスは、仕事の獲得から確定申告までさまざまな業務を自分で行うため、ツールの活用が必要不可欠です。生産性向上ツールや会計ツール、案件獲得ツールなど、目的に合ったツールをそれぞれシーンに合わせて導入することで、仕事をよりスムーズにこなせるようになります。
しかし、独立したてのフリーランスの方だとどんなツールを利用すべきか迷ってしまうことも。そこでこの記事では、フリーランスならぜひとも活用したいおすすめのツールをジャンル別に15選紹介します。
フリーランスにツールの導入が必要な理由とは?
フリーランスにおすすめのツールを見ていく前に、まずはツールの必要性と選び方、無料・有料ツールの違いを理解しておきましょう。
フリーランスにツールの導入が必要な理由
会社に所属せずに働くフリーランスにとって、ツールは必要不可欠だと言えます。仕事を獲得するにもクライアントと連絡を取るにも、タスクやスケジュールを管理するにも、基本的には何らかのツールを使用します。
実際に、フリーランスにとってツールは以下のようなメリットがあります。
- 生産性の向上
- プロフェッショナリズムの向上
- 自己管理のサポート
- コミュニケーションの改善
ツールは日々の業務の生産性を向上したり、プロのフリーランスとして仕事を受注・納品したりするのに役立ちます。また、ツールによってはスケジュール管理や確定申告をする際に役立つものもあります。
ツールを活用することで、さまざまなタスクを効率よくこなせるようになり、事業を進める時間が増やせます。その結果、より多くの案件をこなせるようになり、収入アップにもつなげることが可能です。
フリーランスとして成功するためには、適切なツールを選択し、自分の業務やニーズに合った使い方をしていくことが大切です。
フリーランスのツールの選び方
フリーランスが適切なツールを選択するために重視したいポイントは、主に以下の3つです。
- 業務やプロジェクトに必要な機能があるか
- 直感的なインターフェースで使いやすいか
- 予算内で利用できるか
一口にフリーランスと言っても、職種や業務内容によって必要なツールは大きく変わってきます。たとえば、ライターなら文章校正ツールや文字数カウントツールなどが業務の生産性向上に役立ちます。一方、請求書の作製やスケジュール管理などの機能があるツールは、フリーランス全般に共通して必要なツールだと言えます。
また、直感的なインターフェースで使いやすいかどうかも大切なポイントです。使いにくかったり、時間をかけて使い方を学ぶ必要があったりすると、作業効率を妨げる可能性があるので注意しましょう。
最後に、フリーランスにとって予算は大切な要素です。サービスに登録したり契約したりする場合は、自分の予算内で利用できるかを確認しましょう。
無料・有料ツールの違い
フリーランスが使用するツールには、無料のものと有料のものがあります。
通常、無料ツールは機能や利用人数、サポート内容などが制限されることがあります。ただし、セルフブランディングツールや案件獲得のためのツールなど、基本無料で利用できるツールもあります。案件獲得ツールの場合、報酬からシステム利用料が差し引かれることもあります。
一般的には、ビジネスや重要な業務には有料ツールを選択することが推奨されますが、個々の状況に応じて適切なツールを選択することが重要です。
生産性向上ツール3選
フリーランスにおすすめの生産性向上ツールを3つ紹介します。
- Slack
- Trello
- Googleカレンダー
Slack
Slackは、リアルタイムでチャットやファイル共有ができるコラボレーションツールです。クライアントと1対1で連絡を取るのはもちろん、プロジェクトごとにチャンネルを作成しメンバーとコミュニケーションを取りながら業務を進められます。ボットや連携機能を活用すれば、あらゆる作業を効率化することも可能です。フリーランスは、基本的に無料のフリープランで利用できますのでぜひ登録しておきましょう。
Trello
Trelloは、ボード形式で直感的にタスクやプロジェクトを管理できるツールです。さまざまなタスクをカードとしてボードに登録し、進み具合によってカードを配置できるので、タスクの進捗状況の把握に役立ちます。
タスクに優先順位や期限を設定したり、詳細を記載したりと柔軟なカスタマイズに対応。フリーランスのタスク管理は煩雑になりがちなので、Trelloを使って納品漏れや連絡ミスなどを防ぎましょう。
Googleカレンダー
Googleカレンダーは、フリーランスのスケジュール管理に役立つツールです。スケジュールをカレンダー形式で管理したり、イベントを作成してクライアントと共有したりできます。 GmailやToDoリストなどの他のGoogleツールと連携ができるので一括管理がしやすく、リマインド機能を活用すれば重要なタスクの見逃しも減らせます。
Googleカレンダーは、個人で使う場合は無料でも問題なく利用が可能です。タスクやオンラインミーティングなどのスケジュール管理に活用してみましょう。
会計ツール3選
フリーランスは自分で請求書を発行し、経費を管理して確定申告をする必要があります。ここでは、フリーランスにおすすめする会計ツールを3つ紹介します。
- freee
- やよいの確定申告
- クラウド円簿
freee
freeeは、クラウド型の会計ソフトです。直感的で使いやすい管理画面で売上・経費を記録したり、見積書・請求書を発行したりできます。
また、freeeを利用することで毎年の確定申告にかかる手間や時間も削減できます。登録した売上・経費の情報を使って、〇✕形式の質問に答えていくだけで簡単に確定申告に必要な書類を作成し、オンライン上で申請ができます。経費や確定申告に不安がある、独立したばかりのフリーランスの方におすすめのツールです。
やよいの確定申告
やよいの確定申告は、フリーランスや個人事業主向けの確定申告ソフトです。経費を計上したり、収支を管理したりと、確定申告に必要な業務を効率良く行うことができます。また、税務署や社会保険事務所への申請書作成など、さまざまな機能が提供されています。
クラウド円簿
クラウド円簿は、簡単に収支管理ができる会計業務ソフトです。小規模事業者向けに無料で提供されているため、費用を抑えて会計業務を行いたいフリーランスの方におすすめできます。
クラウド円簿の特徴はスマートフォンで簡単に収支管理ができるところです。また、登録した収入や支出はカテゴリ別にグラフで可視化できるので、支出を分析したり資金管理をしたりする際にも役立ちます。
セルフブランディングに役立つサービス3選
フリーランスとして成功するには、自分の価値を高めてビジネスにつなげていくことが大切です。企業に属さず、「個人」としてセルフブランディングしたい際に役立つおすすめのサービスを3つ紹介します。
- 公式サイト・ブログ
- SNS(Instagram・Xなど)
- Wantedly
公式サイト・ブログ
公式サイトやブログは、フリーランスが自分のプロフィールや実績、ポートフォリオを構築し公開するのに役立ちます。会社に属さないフリーランスは「個人」として自身のスキルや実績紹介を通してセルフブランディングをする必要があります。自己PRをする場として公式サイトやブログは適しています。
また、サイト・ブログ運営を通して、SEO対策やコンテンツマーケティングの経験を積むこともフリーランスとしての強みとなります。
SNS(Instagram・Xなど)
フリーランスとして働く際は、InstagramやXなどのSNSも積極的に活用しましょう。SNSは自分のプロフィールや作品を発信したり、自分と同じ職種でフリーランスとして働く仲間と交流したりするのに役立ちます。
また、仕事内容によっては、SNSを通してクライアントと知り合ったり、案件を獲得したりできることも。SNSはフリーランスとしての情報発信・収集に役立つツールですので、積極的に利用していくといいでしょう。
Wantedly
Wantedlyは、フリーランスとしての自分のプロフィールを登録し、企業やプロジェクトに関する情報を収集したり、気になるプロジェクトに応募したりできるプラットフォームです。プロフィールやポートフォリオを充実させることで、セルフブランディングを行えます。
Wantedlyでは、魅力的なプロフィールを登録しておくと、企業側からスカウトが届くこともあります。プロフィールは無料で登録できるのでぜひ活用しましょう。
案件獲得のためのサービスツール6選
フリーランスとして仕事をするには、自分で案件を獲得する必要があります。フリーランスが仕事を探したり、営業活動をしたりできるプラットフォームやツールを6選紹介します。
- レバテックフリーランス
- RE-BANK
- ギークスジョブ
- CrowdWorks
- ココナラ
- ランサーズ
エージェント系求人サービス・クラウドソーシング系求人サービスの違い
案件獲得のためのツールは、大きく分けて「エージェント系求人サービス」と「クラウドソーシング系求人サービス」の2つがあります。
エージェント系求人サービスとは、フリーランスと企業の中間にエージェントが入って仕事やプロジェクトのマッチングを行うサービスのことです。市場・業界に精通したエージェントから求人情報やアドバイスを提供してもらえるのが特徴です。
一方、クラウドソーシング系求人サービスとは、フリーランスが自らプロフィールやポートフォリオを登録し、企業がアップするプロジェクトに応募して案件を獲得するサービスのことです。自分の希望に合わせてプロジェクト単位で契約を結べるため、柔軟な働き方が叶いやすいという特徴があります。
エージェント系求人サービスとクラウドソーシング系求人サービスはそれぞれメリットが異なるため、自分の働き方や使い分けるといいでしょう。
エージェント系求人サービス3選
フリーランスにおすすめのエージェント系求人サービスを3つ紹介します。
- レバテックフリーランス
- PE-BANK
- ギークスジョブ
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、IT業界で活躍するフリーランス向けのエージェントです。エージェント系求人サービスの中でトップクラスと言える知名度を誇っており、ITに特化した専任のアドバイザーから自分にぴったりの求人・案件を提案してもらえるのが特徴です。
IT業界に特化した求人(約20,000件)と取引者数(10,000社以上)の実績が豊富であるため、高収入の求人・案件を提案してもらいやすいというメリットもあります。
PE-BANK
PE-BANKは、ITフリーランスの営業・総務・経理などの業務をサポートし、開発業務に専念できる環境を提供するサービスです。営業代行や事務代行、確定申告サポートなどを利用できます。
営業代行では、営業担当者が長期的な視野をもってITエンジニアをサポート。50,000件を超える案件の中から、自分のスキルレベルにマッチした案件を紹介してもらえます。
ギークスジョブ
ギークスジョブは、ITエンジニアやデザイナー、プログラマーなどのIT系専門職向けの求人情報サイトです。フリーランスとして活動するプロフェッショナル向けに、幅広い案件情報を提供し、スキルにマッチしたプロジェクトを見つけるサポートを行っています。
クラウドソーシング系求人サービス3選
フリーランスにおすすめのクラウドソーシング系求人サービスは以下の3つです。
- CrowdWorks
- ココナラ
- ランサーズ
CrowdWorks
CrowdWorksは、業務委託の仕事を受注できるクラウドソーシングプラットフォームです。自分のプロフィールを登録し、掲載されているお仕事の中から自分の希望やスキルにあった仕事を探して応募することができます。
登録や応募に際して料金はかかりませんが、報酬を受け取る際にシステム手数料が引かれる仕組みです。さまざまな企業が多様な業務やプロジェクトでフリーランスを募集しているので、案件獲得に活用しましょう。
ココナラ
ココナラは、個人やフリーランスが自分のスキルや知識を活かしたサービスを自由に提供できるプラットフォームです。デザイン、ライティング、プログラミングなど、多様なジャンルのサービスを提供することが可能です。
サービス内容や価格を自分で自由に設定できるため、自分が希望する条件の案件を獲得しやすいのがメリットです。自分の得意分野や専門分野を活かしたサービスを提供したい際に活用しましょう。
ランサーズ
ランサーズは、フリーランスが仕事を受注して収入を得られるクラウドソーシングプラットフォームです。幅広い業務やプロジェクトが掲載されており、350種類以上の仕事カテゴリの中から自分のスキルや経験に合わせて応募することができます。
また、ランサーズでは魅力的なプロフィール情報を登録しておくことで、クライアントから仕事の相談が届くこともあります。ランサーズに登録して、仕事のチャンスを掴みましょう。
フリーランスにはサーブコープがおすすめ!
フリーランスとして働くにあたっては、効率的に働くためのツールに加えて、「仕事場」の確保も重要なポイントです。フリーランスの働く場所は自宅が一般的ですが、オンオフの切り替えが難しかったり、状況によっては集中できなかったりすることもあります。
そんなフリーランスの方におすすめなのがサーブコープです。サーブコープは、世界20カ国以上で最先端のオフィスソリューションを提供している、オーストラリア発の企業です。
日本国内では、東京、横浜、大阪、名古屋、福岡の全国30箇所で以下3つのサービスを展開しています。
レンタルオフィスでは、世界水準の設備とサービス、ITツールなどが備わったオフィスをレンタル可能です。個室レンタルオフィスなら1名からでも利用できます。
コワーキングスペースは、他のワーカーとオープンスペースを共有して働けるサービスです。高品質なワークスペースに加えて、24時間365日のITサポートやバイリンガルの秘書チームなどのサポートも利用できるのが特徴です。
バーチャルオフィスは、物理的なオフィスは借りずに、一等地の住所や電話番号をビジネス利用できるサービスです。フリーランスとしてプロフェッショナルな住所と電話番号を利用したい人におすすめできます。
また、サーブコープは、本記事で紹介した会計ツール「freee」と協業しています。サーブコープ会員になると、freeeのソフトを割引価格で提供してもらえるメリットもあります。
フリーランスとして働いていく上で、働く場所や働き方に迷った際には、ぜひサーブコープの利用を検討してみてください。
まとめ
フリーランスにおすすめのツール15選をジャンル別に紹介しました。
この記事で紹介したツールは、案件の獲得からクライアントとのコミュニケーション、スケジュール管理、確定申告まで、さまざまな業務を自分でこなす必要があるフリーランスにとってどれも必要不可欠なものばかりです。
また、オンラインツールのみならず、コワーキングスペースやバーチャルオフィスなどのオフィスサービスもフリーランスにとって役立つことがあります。フリーランスとして働いている方は、ぜひ本記事を参考に自分の業務やニーズに合った適切なツールやサービスを選定し、日々の業務に役立てていきましょう。