得意を活かす変化の時代|家事育児から広げるキャリア #06

2022年1月8日
得意を活かす変化の時代|家事育児から広げるキャリア #06

人との差異を仕事にする

この連載も最終回になりました。COVID19で多くの人が変化を強いられたこの2年。その中でくっきりとした一本柱となる主たるキャリアがない自分が生き抜いてこられたのは、これまでの人生での経験を活かせたからだと思っています。

主夫経験を活かした家事代行、テレビカメラマンの経験からたのまれた動画撮影と編集、NPO活動と地域活動から得た支援活動の手伝い。さらにそれらの経験や仕事をごちゃまぜにしたような依頼。

私の主な経験は上記の通りですが、人は誰一人として同じ経験をしてはいません。もっと個人的な経験やもっと珍しい経験だってあるでしょう。たとえ多数の人がしている経験でも、他の経験と組み合わせることであなただけのものになることは前回お伝えしました。 経験を仕事や稼ぎにつなげる具体的な方法を書いていきます。

和田のりあき さん|マジックパパ代表

「子どもがワクワクする大人になる!」が合言葉。小四からマジックを独学。学生時代にはマジック道具の実演販売アルバイトでNo1の売り上げを記録。TVプロダクションに就職し報道カメラマンに。和歌山毒物カレー事件などで密着取材をする。子どもの誕生をきっかけに主夫になり2人娘を育てる。保育士資格を取得し、NPO法人ファザーリング・ジャパン関西理事長、保育園園長を経てマジックパパを起業。10年間で500回の子育て講座やイベントを開催。 和田さんプロフィール

波多楽くん
波多楽くん

キャリアノヒント特別連載。マジックパパ代表の和田のりあきさん「家事育児から広げるキャリア」最終回です♪

プロフィールに全部を書き出す

まずは発信です。自分はどんなことをしてきたかを人に伝える。仕事での経験もプライベートでの経験も。そのどちらでもない場での経験も。何度も書いたことですが主夫(婦)の役割の中で得た経験は、案外少数派であることもあるのです。

多くの人は自分の経験が特別であることに気づいていません。自分にとっては当たり前のことだから。だから人に伝えるのです。自分の経験が役に立つかどうかを判断するのは、自分ではなく他人なのです。

どこかにプロフィールを掲載しておいてもいいし、何かのきっかけで出会った人に伝えてもいい。自分で経験の重要性を判断するのではなく人に伝えてみるのです。

個人からの発信をネットで簡単にできて、web上に置いておける時代です。自分のプロフィールやできることをどこかに置いておく。それだけでも人の目につく可能性はあります。

私も今年、noteに載せておいたプロフィールをきっかけに、何の接点もなかったwebメディアから取材を受けました。

誰しも、自分自身のほんのちょっとの経験が人の役に立つことは必ずあります。

※和田さんのインタビュー記事はこちら
「僕が仕事を辞めて、主夫していい?」主夫のパイオニアが経験した、孤独と希望の17年間

頼まれたことはやってみる

自身の発信から思わぬ依頼をもらうことがある。もしかしたらそれほど覚悟をせずに軽い気持ちで伝えたことから、思わぬレベルの依頼がくることがある。

私の場合はその最初の体験はマジックでした。17年前、保育園の保護者会で言った「僕、マジックができます」は趣味のレベルでの気軽な話でした。トランプなどを使ったテーブルマジックができるというもの。でもそれが保育園でのマジックショーにつながり、今のメインの仕事マジックパパ活動につながっています。

やったことのない幼児向けのマジックに最初は焦りましたし、上手くもできませんでした。それでも経験を積むうちに上手くなっていくものですし、経験の中でさらに自分の得意に気づくこともあります。

私のマジックの場合は「自分は結構子どもウケがいいのかも」ということ。それは自分に自信を与えてくれました。そして「マジック×子ども」という自分の得意の組み合わせに気づくことができました。

活かせるのは経験だけじゃない

「そんなこと言っても自分には人の役に立つような経験はない」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。人の役に立つ「得意」につながるものは、これまでの経験だけではありません。誰でも「好き」な事、「好き」な物はあるはずです。

それも単数じゃなくて複数。世の中には自分が「好き」な事物がたくさんある。それが「好き」ということはそれについて人より「得意」ということです。掃除好きな人は掃除嫌いな人よりも掃除が「得意」。アニメが好きな人はそうじゃない人よりもアニメが「得意」なんです。

「好き」=「得意」。自分なんてと卑下せずに、まずは発信してみてください。それが役に立つかどうかを判断するのは自分ではありません。あなたの発信を見たり聞いたりした他人なのです。

私の17年前の保育園でのマジック、それは今振り返れば赤面ものでした。子どもの野次に対応できない。マジックの現象がわかりにくい。演出も楽しくない。

自分からはダメ出しばかりのマジックショーでしたけれど、それを見てくれた園児と保護者は喜んでくださったのです。2人の娘が保育園を卒園するまでの10年間、保育園での素人マジックは続きました。園児と保護者が求めてくださったからです。

キャリアは複数あった方が幸せだ

この記事を書いているのは2021年の年末です。その前年2020年、コロナ渦の最初の年末は家事代行が主な仕事で、たくさんの家の大掃除をして回っていました。1年前のモットーは「先の見えないコロナ禍で、できることは全部やる」でした。それでも2020年12月、休みはいっぱいあって結構ヒマでした。

そしてこの年末。家事代行の大掃除は1軒しか行っていません。ご依頼は多かったのですが、「なんでもやる」の1年間、そして自分自身の発信で細かな仕事が増えて、家事代行に割く時間がなくなったのです。お伺いできた1軒も、どうしてもお願いしたいと言っていただいて、なんとか1日だけ時間を割いて入らせていただきました。

こんなに忙しい年末、1年前には想像もしていませんでした。

社会の先行きが見えにくい世の中です。あまり予測をして道を狭めるよりは「好き」=「得意」くらいの気楽な気持ちで何でもやってみればいいんじゃないかと思います。 どんな状況でもどうにかなった経験から得られた、どんな状況でもどうにかなるという自信は自分の人生を支えてくれます。

波多楽くん
波多楽くん

和田さんの連載、全6回はこちら↓↓↓でご覧いただけます♪