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読解力とは?大人になっても読解力を鍛える理由と鍛え方

読解力とは?大人になっても読解力を鍛える理由と鍛え方
2023年1月22日

読解力という言葉は社会人になってからは縁がなくなるものと考えている人もいるでしょう。しかし、社会人になってからも読解力は欠かせないものであり、読解力に自信がないなら鍛えるのがおすすめです。

そこでここでは、読解力とはそもそもどんなスキルなのか、どうして大人にも読解力が求められるのか、そして読解力を鍛えるにはなにをすべきなのか解説します。

読解力ってどんなスキル?

読解力とは簡単に言えば文章を読んで内容を理解するスキルです。ちなみに毎年高校1年生を対象に行うPISA調査(国際学習到達度調査)では、読解力を「情報を探し出す力」「理解する力」「評価し、熟考する力」の3つで構成されていると定義しています。情報を探し出す力とは文章を読んで自分が探している情報を見つける力です。この能力は調べごとをする際に欠かせません。

理解する力は文章を読んでその文章に書かれている情報を正しく把握する力を言います。この能力は取扱説明書を読んでその通りに機械を操作するなどするにあたって必要な能力です。そして評価し、熟考する力とは与えられた情報の背景にある物事について考えたり、その情報が本当かどうか精査したりするn応力を言います。世の中にはうその情報も少なくありません。そこで情報の取捨選択を行い、正しい情報を把握するためにもこの能力が必要です。

参照:
文部科学省「PISA調査における読解力の定義,特徴等」

読解力とは-2

どうして大人にも読解力が求められるのか

読解力は国語の問題を解くために必要な能力であり、大人になってからは鍛える必要がないと思っている人もいるでしょう。実際のところは読解力は社会人になると学生のとき以上に必要になってきます。

書類を資料を理解する力が必要

まずどんな仕事でも書類に書かれた内容を正しく理解する能力が必要です。仕事の場合文章を間違えて理解してしまうと仕事が止まったり、顧客に迷惑がかかったりすることもあります。また、わからないことがあると人に聞く前に自分で調べなければいけません。そこで調べごとをする際にも、インターネットなどにある文章の中から自分が求めている情報を探し出す必要があります。このように社会人として働くにあたって読解力は重要なスキルと言えるでしょう。

情報を探し出す力が必要

加えて読解力が求められる場面は仕事だけではありません。現代はインターネットが普及し、情報過多の時代と言われています。そしてインターネットにある情報の中にはうその情報も存在します。そこで自分が調べた情報が本当に正しいのか、数字など根拠を探しだす能力や、文章の中に矛盾している点がないかを考えられる能力は現代においては欠かせません。

論理的思考力が求められる

また、現代の社会人に足りていないと言われている能力が「論理的思考力」でしょう。論理的思考力とは、筋道を立てて物事を考える能力です。この論理的思考力を鍛えるためには、文章を正しく理解する力、文章の中にある情報の中から、ただ文章に書かれている状態だけでなく起こっている物事の背景を考える力、つまり読解力が必要と言えるでしょう。論理的思考力が育てば、プレゼンなどをしなければいけない場面で正確に周りの人たちへ必要な情報を届けられるようになります。

コミュニケーション全般に活かされる

加えて人とのコミュニケーションにおいても読解力は必要です。人とコミュニケーションを上手に取るためには思いやりが必要でしょう。その思いやりとは、その人が発した情報を精査して、その人のことを深く考えられる力、つまり読解力と言えます。このように思いやりを持って人とコミュニケーションを取り、円滑な社会生活を送るためにも読解力は必要です。

大人が読解力を鍛えるには?

大人になってから読解力を鍛え始めても手遅れではありません。読解力に自信がないなら自分ができる範囲で読解力を高めるトレーニングをやってみたり、読解力向上に繋がる習慣づけを意識したりすることが大切です。それでは社会人が読解力を鍛えるためにできることを紹介していきます。

読解力を鍛えるには

本を読む

現代の人は読書量が足りていないと言われています。現代はインターネットが普及して必要な情報だけをすぐに手に入れられる時代です。それにSNSも普及し、短文で人とコミュニケーションを取る機会が増えていて、現代の人は特に長文を読む機会が減っています。やはり読解力はたくさん文章を読まないと身につかないものです。そこで読解力を育てるためにまずは普段から読書する習慣を身につけるのが良いでしょう。

また、読む本に関してはいろいろなジャンルのものを読むことをおすすめします。社会人になると実用性を求めてビジネス書や自己啓発本ばかりになってしまう人も少なくありません。しかし、これらのジャンルは直接的な表現が多い傾向があります。そのため、書かれている情報を正しく把握する能力を育てるのには適しています。

それに対して小説は婉曲的な表現が多く、その場面で起こっている出来事の裏側を文章の中にある情報から探し出して想像力を働かせられます。このようにジャンルによって育てられる能力が異なる部分がありますし、さまざまな文体から情報を入手できるようにもなるでしょう。

日記や読書メモを習慣にする

ただ本を読むだけでなく読んだ後にアウトプットを心がけることでより読解力が鍛えられます。そこでおすすめするのが、その日に読んだ本の内容を日記や読書メモなどを使って記録することです。読んだ本の内容を要約することで文章の要点をつかむ力が、読んだ感想を書くことで文章の背景にある事象を読み取る力が育てられます。

わからない言葉を調べる習慣をつける

読解力を育てるうえで重要なのが語彙力です。わからない言葉・表現をそのまま読み飛ばすことによって、文章を間違って解釈してしまったり、仕事にも支障が出てきます。やはり正しく文章を理解するためには、その文章に出てくる言葉を正しく捉える力は欠かせません。それに語彙のレパートリーが増えれば、その分表現の幅も広がり、より人に物事を伝えたいときに誤解が生じにくくもなります。辞書を引くのがベストですが、出先でなんとなくわからない言葉が出てきたらスマホで調べて言葉と意味をメモするだけでも語彙力が増えるので、普段から意識してみてください。

学生向けの国語の問題集を解く

受験をするわけでもないのに国語の問題集に取り組むことに抵抗がある人もいるかもしれません。しかし、学生向けの国語の問題集は課題が用意されている、課題に対する解説があるという部分で正しく文章を読み取って考える力を伸ばすのに最適と言えます。

読解力に自信がない場合は、小学生・中学生向けの問題集から始めてみると良いでしょう。また、社会人だと忙しくてなかなか問題集に取り組む時間を取るのが難しいかもしれませんが、朝に1日1問解いてみるだけでも継続すれば力が付くのでぜひ取り組んでみてください。

読書習慣をつけて読解力を育てよう!

社会人として働くうえで、自分の周りで起こっている出来事を正しく捉え、その出来事の背景にあるものを考える力は重要です。そこでこれらの力を伸ばす鍵となるのが読解力です。読解力を育てるのは大人だと手遅れと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

普段から本を読んで文章に書かれていることについて考える習慣を付けるだけでも読解力は育てられます。読解力を鍛えて社会人としてのスキルを高め、仕事ができる社会人を目指しましょう。

波多楽くん
波多楽くん

社会人になっても勉強や学び直しが続きます!学ぶ習慣を持つようにしましょう。
学び直しについてはこちらを参考にしてください。