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ダイバーシティとイノベーション|競争力を高めるための必要な要素

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会社員として、仕事に違和感や不満を感じることはありませんか。特に、自分の組織が時代の変化に対応できているか疑問に思うこともあるでしょう。そんなときに考えたいのが「ダイバーシティ」と「イノベーション」です。

ダイバーシティとイノベーションは密接に関わっています。多様な人材が集まることで、新しいアイデアや解決策が生まれイノベーションを促進します。

今回は、ダイバーシティとイノベーションの関わりと具体的な取り組みについて深掘りしていきます。

ダイバーシティとイノベーションの必要性

ダイバーシティとイノベーションの必要性とは?

ダイバーシティとイノベーション。ダイバーシティはイノベーションと切り離せない大事な要素になっており、これらのキーワードはこれからの働き方を考えるうえで欠かせません。

ダイバーシティとは、年齢、性別、国籍、文化、スキルなど、多様な要素を持つ人々が集まることを指します。1960年代、アメリカでマイノリティや女性の積極的な採用・公正な処遇を目的として広がったと言われています。

多様性があるからこそ、新しいアイデアや解決策が生まれます。マーケティングの専門家、エンジニア、デザイナーが一緒になってプロジェクトを進めると、それぞれの視点とスキルが融合し、予想以上の成果を生むことがあります。

一方で、イノベーションが進むと多様な人材が活躍する場が自然と広がります。新しい技術やビジネスモデルが生まれることで、それに対応する多様なスキルや知識が求められるようにななります。

ダイバーシティとイノベーションは、一見別々のものと考えがちですが密接に関連しています。多様な人材が活躍することで、イノベーションが生まれ、そのイノベーションがさらに多様な人材を呼び込む。この相互作用が、企業や組織に新しい価値をもたらし、競争力を高めます。

多様な人材が競争力の源泉となる

多様な人材が競争力の源泉となるのか?

これからの働き方において、多様な人材が協働することの重要性はますます高まっています。

単に専門性が高いだけではなく、多様な視点やスキルを持つ人材が集まることで、企業やチームは新しい価値を生み出す力を持つようになります。

では、具体的に、多様な人材が協働することが企業やチームの競争力にどう影響を与えるのでしょうか。

チームパフォーマンスの向上

多様な人材が集まるチームの一つの大きな特長は、一方的な考えやスキルに偏らず、多角的な視点で問題解決ができることです。この多角的な視点は、チームメンバーが持つ異なる専門性や経験、さらには性格やバックグラウンドに起因しています。

例として、外向的な性格の人、分析的な思考が得意な人、そして人間関係をスムーズにする人が一緒になってプロジェクトを進める場合を考えてみましょう。外向的な人は顧客との関係を築き、分析的な人はデータを基に戦略を考え、人間関係をスムーズにする人は内外のステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にする。このように、各人の個性やスキルが補完し合い、チーム全体のパフォーマンスが向上します。

多様な人材と競争力

多様な人材が活躍する企業は、多様化する市場ニーズにも柔軟に対応できるという点が強みになります。市場は日々変化しており、その変化に対応するためにはさまざまな視点が必要です。

例えば、高齢者向けの商品開発には、高齢者自身やその家族、医療専門家など、多くの人の意見やニーズを反映させることが重要です。高齢者自身の意見は現場での実感、家族は日常生活での使い勝手、医療専門家は健康面での効果など、それぞれが持つ視点が商品開発において非常に価値のあるものとなります。

このように、多様な人材が協力することで、企業は市場の変化に素早く対応して競争力を維持することができます。

企業経営とダイバーシティ2.0

企業経営とダイバーシティ2.0とは?

2018年6月には、経済産業省によるダイバーシティ経営(ダイバーシティ2.0)のガイドラインがまとめられました。多様性の受け入れるだけでなく、ダイバーシティを組織戦略にどう組み込むかがまとめられています。

ダイバーシティ2.0とは

ダイバーシティ2.0とは、経済産業省が提唱した「多様な属性の違いを活かし、個々の人材の能力を最大限引き出すことにより、付加価値を生み出し続ける企業を目指し、全社的かつ継続的に進めていく経営上の取り組み」のことです。

多様性を単なる社会的な要請や形式的なものから、ビジネス戦略として位置づけを高め、人材が持つ異なるスキルや視点を組織の競争力向上に直結させる戦略です。このような戦略が普及することで、多様性は単なる社会的な要請から、ビジネスとして組織の強みを発揮する具体的な取り組みとして重要になっています。

ダイバーシティ2.0の企業経営への影響

ダイバーシティ2.0を取り入れることで、企業は新しいアイデアや解決策が生まれやすくなります。多様なバックグラウンドやスキルを持つ人々が協力することで、企業は市場での競争力を高めることができます。

ダイバーシティ2.0は、企業経営においても重要な要素となっています。新製品の開発やサービスの改善、さらには企業文化の変革にも寄与します。多様な人材が協力することで、企業は市場での競争力を高めることができます。

ダイバーシティ2.0の実践例

ダイバーシティを取り入れるには、多様な人材の採用だけでなくその人材が活躍できる環境を整える必要があります。柔軟な働き方を導入することで、それぞれのライフスタイルに対応した職場を作りが必要です。

また、メンタリング制度を設けることは、従業員同士のスキルの共有や情報交換を活発活性化させます。多様性を活かすための具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定する企業も増えており、多様性が自社のビジネスにどれだけ貢献しているのかを数値で把握し、改善に取り組んでいます。

これからの時代、多様性をただ受け入れるだけでなく、如何に活かすかが問われます。経営者やリーダーがこのダイバーシティ2.0の考え方を理解して組織全体で共有することが競争力の源泉になると考えられます。

参考:
ダイバーシティ経営の推進(経済産業省)

多様性を活かす組織文化

多様性を活かす組織文化とは?

ダイバーシティ2.0が提唱され、働き方が多様化する今、組織もまた多様性を活かす必要があります。活き活きと働きたいという会社員の悩みの答えが、ダイバーシティの中にあることも少なくありません。

ここでは、組織文化に焦点を当て、インクルージョンとアンコンシャス・バイアスについて解説します。

インクルージョンの定義と重要性

「インクルージョン」と「ダイバーシティ」はよく一緒に語られますが、実は違う意味を持っています。ダイバーシティは多様な人々を組織に取り込むこと。それに対して、インクルージョンはその多様性をうまく活かす環境を作ることです。

つまり、インクルージョンは多様な人々が自分らしく働けるように、組織全体でその価値を認める文化を築くことを目指します。このような環境があれば、異なる経験やスキルを持つ人々が自由に意見を出し合い、問題解決に貢献します。その結果、会社全体としても成長が加速します。さらに、インクルージョンが進むと、従業員が働きやすく感じ、会社のパフォーマンスも上がると言われています。

ダイバーシティだけでは、多様な才能が十分に活かされないこともありますが、インクルージョンがしっかりと推進されていると、それぞれが自分の能力を最大限に発揮し、協力し合ってより良い結果を出すことができます。

アンコンシャス・バイアスとは

アンコンシャス・バイアスとは、無意識のうちに持ってしまう偏見や先入観のことです。この偏見や先入観が働く場での多様性を阻害する一因となります。

年齢や性別、出身地による偏見があると、その人が持つ本来の能力や価値が見えにくくなります。このような無意識の偏見に気づき、それをコントロールすることが、本当の意味での多様性を活かす組織文化を築く第一歩です。

多様性を活かす組織では、人材を受け入れるだけでなく、多様性をどう活かし、どう共有するかが問われます。インクルージョンの文化を育むことで、従業員それぞれが自分自身を高め、同時に組織全体も高まる。アンコンシャス・バイアスに気を付け、それをコントロールすることで、より公平で創造的な組織が築かれます。

ダイバーシティ2.0:行動ガイドライン

ダイバーシティ2.0:行動ガイドラインとは?

経済産業省から具体的な行動ガイドラインとして「実践のための7つのアクション」が提供されています。最後にこちらを紹介します。

ダイバーシティ2.0:行動ガイドライン-実践のための7つのアクション

①経営戦略への組み込み

経営トップ自らがダイバーシティの重要性を認識し、それを経営戦略に組み込む必要があります。KPIやロードマップの策定も含まれます。

②推進体制の構築

ダイバーシティを全社的に推進する体制を整え、経営トップがその実行に責任を持つようにします。

③ガバナンスの改革

取締役会の多様性を確保し、その監督機能を高めることで、ダイバーシティ経営が適切に行われるようにします。

④全社的な環境・ルールの整備

人事制度や働き方を見直し、多様な属性を持つ人々が活躍できる環境を作ります。

⑤管理職の行動・意識改革

多様性を活かせるマネージャーを育成するための研修や教育が必要です。

⑥従業員の行動・意識改革

従業員一人ひとりが自律的に行動できるよう、多様なキャリアパスを提供し、キャリアオーナーシップを育成します。

⑦労働市場・資本市場への情報開示と対話

企業価値向上につながるダイバーシティの方針や取り組みを、労働市場や投資家に対して積極的に発信します。

これらのポイントは、ダイバーシティ2.0を成功させるための具体的なステップとなっています。企業がこれらのガイドラインに沿って行動することで、多様性を戦略的に活用し、競争力を高めることが期待されます。

参考:
ダイバーシティ 2.0 行動ガイドライン

まとめ

ダイバーシティとイノベーションは、新しい時代において企業が無視できないテーマです。多様な人材が協力し合うことで、企業はより強く、より柔軟になります。特に会社員の方にとっては、これからのキャリアを考える上で、ダイバーシティとイノベーションを理解し活用することが重要です。

それぞれの個性やスキルが集まる場こそが、新たな価値を生む源泉になるはずです。ダイバーシティは単なるキーワードではなく、個人や企業が持続的に成長するための必須条件になっています。この機会に、自分自身がどう多様性を受け入れ、活用できるかを考えてみてはいかがでしょうか。

波多楽くん
波多楽くん

自分がどのように働きたいのか、どのようなキャリアを築いていきたいのか。多様性を尊重することが、その答えを見つける手がかりとなるはずです!

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