転職を検討してはいるものの、やりたいことがみつかならない。そんな時にやっておきたいこと

転職を検討してはいるものの、やりたいことがみつかならない。そんな時にやっておきたいこと
2021年5月6日

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今の仕事が自分に合わない、キャリアアップしたいと、転職を検討してはいるものの、やりたいことがみつかならない。今のままではダメだと思っているが、何をしていいか分からないと、悩むことはよくあることではないでしょうか。

この記事では、やりたいことがわからないけど転職が頭に浮かんだときに、まず何をしたら良いかポイントをご紹介していきます。

監修
森田 秀司 さん

大学卒業後、外食産業で約3年勤務。その後人材サービス業界で大中小様々な企業の採用支援を21年経験後、創業30年の大阪市の音響、映像システム設計、施工会社で人事総務課長。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

大学卒業後、外食産業で約3年勤務。その後人材サービス業界で大中小様々な企業の採用支援を21年経験後、創業30年の大阪市の音響、映像システム設計、施工会社で人事総務課長。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

転職が頭に浮かぶ時

慣れ親しんだ環境を変えることはなかなか勇気がいるものです。転職が頭に浮かぶ時とは、どんな時でしょうか?

転職に迷っている状態

迷っている時というのは、その時初めて迷いが生じたという状態ではないでしょう。

転職という選択肢が具体的に頭に浮かぶ前から何かしらの不満がでてきたのではないでしょうか。しかしその不満はなかなか解決されないず、さらにまた別の不満も出てきた。そしてその不満も解消されない…このようにさまざまな不満が積もっていく中で、不満が解消される気がしなくなってくる、など。

今の会社(環境)では不満が解決されないと思った時に、その環境から出ること、つまり「転職」を具体的に考えるようになります。

転職を検討することは初めてであっても、そのもとになる不満は転職を考えるずっと前から生まれていて、解決されないままずっと悩んできた。そのような状態を「迷っている」と言うのではないでしょうか。

必ずしも転職を決断する必要はない

現状を総合的に考えて、転職をした方がメリットがある人と、転職をしない方が良い人もいます。ただ、以前から悩みがあり辛い思いをしているのであれば、まずは行動に起こすことがおすすめです。

最終的に転職と言う結論に至らなくても、まずは転職活動をはじめてみてはいかがでしょうか。行動すれば少なくとも今よりは着実に物事は前に進み、自分がどうすべきかの判断材料が集まってくるでしょう。

転職した方が良いのか…?と感じたら

現状に不満を抱えたまま何もしなければ視野が狭くなくなるばかりです。転職活動を始めると言ってもすぐにどこかに応募しましょうと言うことではありません。

自分が興味の持てることを探す

仕事探しをするためには、自分が興味を持てることを探すことが大切です。

何らかの価値を提供してその対価をもらうことが仕事だとすると、自分が興味を持つことの方が、価値を提供しやすいのではないでしょうか。

楽しむことで行動につながる

仕事を苦しいものだと感じていると、どんなものでも長続きさせることは難しくなってしまいます。仕事で充実した時間を過ごすためには、意欲をもって働く姿勢を保つことが大切になります。自分の好きなことや興味を持てることであれば、モチベーション維持にもつながります。仕事への積極性や仕事の質、取り組む姿勢も向上していくことでしょう。

プライベートで好きなことを見つける

転職をするとなるとどうしても肩に力が入ってしまって、自分の好きなことが見つけられないという方も多いです。そんな時は、プライベートで自分の好きなことを見つけてみると良いでしょう。何に興味を持って日々を過ごしているのかよく考えていくことが大切です。例えば、オシャレをすることが好きな場合はファッションやヘアメイク、食べることが好きな場合は飲食店など、興味の持てる分野の仕事を視野に入れるといいかもしれません。

信頼できる人に相談する

仕事探しが上手くいかない時は、自分一人で悩んでいても前に進められません。

どんどん焦っていき、自分がやりたいことではない仕事をする可能性が出てしまいます。それを避けるためには、自分が信頼できる人に相談することをおすすめします。

両親・友人・同僚に相談する

自分の両親や友達、場合によっては職場の同僚が信頼できるという方もいるでしょう。自分では気付くことのできない一面を発見するために、相手から見て自分はどういう人物か質問してみるのも一つの方法です。ただ、両親や友人は転職活動の知識が豊富とは限りません。転職先の業界や企業の状況、転職市場の理解がない中で、安定思考から転職のリスクに目がいき転職をよく思わないかもしれません。

反対に、現在の職場環境や待遇が悪いと安易に転職を進められる場合もあります。会社の同僚の場合も注意は必要です。転職活動をしていることが社内に知られることで、強引な引き留めや社内評価への影響など働きづらい環境になる可能性があります。いろいろと相談した上で、最終的に転職することを決めたり、業種を決めたりすることは、最終的に自分だということは忘れないようにしましょう。

転職エージェントに相談する

転職エージェントでは専属のキャリアアドバイザーが面談を行ってくれます。直接キャリアアドバイザーと相談できるため、転職市場の状況や自身の適正年収や転職市場での評価などを知ることできます。応募先の企業の特徴や求める人材像、応募書類の作成や面接対策なども相談できます。

ただし、転職エージェントによっては強みや特徴は異なるので、自分にあった転職エージェントや担当者を見つけることが大切です。

転職したい理由を考える

転職をしたいけど、自分のやりたいことがハッキリしていないと転職活動は難航してしまいます。

スムーズに転職をすることが出来るように、まずはどうして転職をしたいと思ったのか、その理由を挙げてみることから始めてみましょう。

何か決断をする時と同様に、転職活動においても自分自身と向き合うことはとても大切です。

転職先に求めることが分かる

やりたいことがわからないままだと、転職をしたくても身動きが取れない状態になってしまいます。不満を抱えたまま今の会社で働くという状況が続けば、毎日がつまらないものになるでしょう。それを回避するためにも、どうして今の会社から転職したいのか、何か不満な点がある場合はそれを書き出していきます。

例えば、「給与が低い」「キャリアアップが望めない」「人間関係に問題がある」など、人によって色々な不満点が出てくるでしょう。その次に、それらの不満点を解決してくれる会社はどんな会社なのかを考えていくことで、だんだんと自分のやりたいことがハッキリしてきます。

転職への本気度が分かる

ただ何となく環境を変えたくて転職を考えているという方もいるでしょう。今の会社に対して自分が抱えている不満点がハッキリすると、転職への本気度が分かるようになってきます。例えば、あまり不満点が見つからないという場合には、今の仕事に慣れてしまっていて、刺激を求めているだけという可能性もあります。その場合は、転職をする前に今の仕事のやり方を少し変えるなどの工夫をして様子を見るという方法も一つの手です。

逆に、どんどん不満点が出てきてしまうという場合は、一刻も早く転職活動を行って違う会社で働きたいという気持ちが大きいということになります。

仕事に不満があり環境を変えたいとすぐに転職活動を始めるのではなく、毎日少しずつ準備を進め、転職したい理由を明確にしてから活動を開始する方が良いでしょう。このように、転職を考えた背景を少し冷静に分析することで、転職に対して本気で考えているのかがわかります。現状の不満や課題がわかれば、今やるべきことが見えきます。

転職後のイメージがしやすくなる

転職をする上で大切になるのは、実際に転職をした後のイメージがしっかり出来ているかどうかです。ただ「転職したい」という思いだけで先に進んでしまうと、転職してから後悔する可能性が出てきてしまいます。転職したいと考える理由から、転職先に求めることやどのような働き方を実現したいのかなど、自分が仕事に求める条件がわかってくれば、どのような会社や仕事を選ぶべきかイメージしやすくなります。

こだわりの条件を決める

転職をする時は、こだわりの条件を決めておくと転職活動がしやすくなります。

給与について

仕事探しをする時に、給与が一番気になるという方も多いでしょう。基本給だけではなく、手当やボーナスなどについてもこだわりを持って条件を決めていくことが大切です。特に給与が原因で転職を考えている方は、譲れない条件の一つになります。また、交通費についてもしっかりチェックするようにしましょう。

キャリアアップについて

自分の能力を高めるために転職をする場合は、キャリアアップが出来る仕事を探す必要があります。転職をしてからも学びの場が設けられているかどうかも大切なポイントです。成長し続けたいという方は、職場で研修会や講習会があるかを確認しましょう。会社によっては仕事に役立つ資格の取得支援を行っている場合もあるので、必要な方は要チェックです。

勤務地について

出来るだけ通勤時間を短くしたいと考えている方は、勤務地が自宅から近い場所かどうかを確認しましょう。仕事探しをする時に、エリアを決めておくとスムーズです。また、業種によっては転勤をする可能性もあるので、こだわりを持っている方は転勤の有無をしっかりチェックしておきます。

転職したいと気持ちが固まったら

さまざまな情報から検討した結果、転職したいという意思が固まったなら次の準備を進めていきましょう。

現職に留まる可能性がないかを確認する

転職は場合によると単なる現実からの逃避行動になってしまうことがあります。努力しながら今の仕事を続けてみる、経験を積む、社内の人間関係の改善を図るなど、現職でもできること、やっていないことがまだ他にある可能性があります。

特に若い方であれば、転職自体は実現できても、本来は解決しなければならなかった本人の中の問題が未解決のまま転職してしまうと、転職先でもいつか同じ問題が発生することにもつながります。転職をすると決める前に、一度こうした点を見直してみましょう。

応募書類の作成をする

転職活動では、求人案件を見て検討し応募する会社を決めていく段階になります。応募のために必要となるものが「履歴書」と「職務経歴書」です。

これら二つは、キャリアの棚卸をする土台となる物です。自分の強み、弱みを把握し、次の方向性を決める有力な材料になります。書類選考の通過率を上げる為にもよく作り込む事が重要です。

書類作成にあたっては、さまざまなサイトで履歴書、職務経歴書のサンプルが公開されています。さらに、転職エージェントや転職経験者からアドバイス、添削をしてもらうなどして、精度の高い書類の作成を進めていきましょう。

まとめ

何も決めずに、ただ転職活動を行っていると、自分の希望に合った仕事を見つけられない場合があります。そのため、職場への不満だけで転職活動を行うのではなく、転職したい理由をまずハッキリさせましょう。

結果として転職しなくても、転職活動によりキャリアを棚卸しして、自分の市場価値を知り、これからのキャリア形成について考えられる貴重な活動です。

まずは自分のやりたいことについて振り返り、周囲の意見やサービスを活用して転職活動を始めてはどうでしょうか。

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