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転職するときの適切な応募数とは?どれくらいの数の企業に応募すると良いのか

転職するときの適切な応募数とは?どれくらいの数の企業に応募すると良いのか
2022年9月27日

転職活動をする際には、何社程度応募すれば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。1社だけ受けてすぐに内定がもらえれば良いですが、「転職活動で1社しか受けない」という人は少ない傾向にあります。

応募数が増えればその分内定へのチャンスが増えることが期待できますので、気になる求人があればまずは応募をしてみるのが良いでしょう。この記事では転職活動で複数の企業に応募する際の注意点などもご紹介します。

監修
森田 秀司 さん

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。その後、京都地場の人材サービス会社にて、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。その後、京都地場の人材サービス会社にて、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

転職成功者は平均何社応募してる?

転職活動を成功させるためには、どれくらい応募するのが良いのでしょうか?

多くの人は2社以上応募している

「平均応募社数」を知るための大規模な統計などはありませんので、全転職者の「平均」を割り出すことは難しいのですが、「内定をもらうまでに2社以上の求人に応募した」という人は半数を超えていると言われており、1社だけに応募して内定を得られるというのは稀だということが分かります。

応募が1社だけでも内定がもらえる場合とは

転職活動の際の企業への応募数は、希望している職種などによって大きく異なります。例えば、ニッチな業界や、実績のある研究者などの場合は、1社だけ受けても内定を得られる可能性があります。

ライバルが少ない業界、業種であれば当然ながら競争率が低いため、内定を得やすいです。受賞歴があるなど他の応募者よりも抜きんでた実績を持っているような人の場合も、採用者の目に留まりやすいので内定を得やすいと言えるでしょう。

大手企業や事務職など人気求人の場合は多くの企業へ応募する必要がある

事務職などの場合は非常に競争率が高いため、多くの企業へ応募する人が多くなっています。2~30社以上応募しても決まらないという人もいます。事務職は元々採用数が少ない上に、特に女性に圧倒的な人気がある職種であるため、たくさん応募しても決まりにくい傾向があります。

また、知名度があったり人気があるいわゆる大手企業の競争率も高いです。大手企業ばかりを何社も受けて、1社も決まらず転職活動が長引いてしまうという人もいます。人気があり、応募が殺到することが予想される職種や企業へ応募する場合は、なるべくたくさん応募をするようにして、チャンスを広げていく方が良いと言えるでしょう。

書類選考の通過率について

転職業界内では、書類選考の通過率の目安として「30%」という数字がありますが、実際はどうなのでしょうか?

書類選考の通過率は職種などによって異なる

企業側は、「採用する見込み」のある人だけを面接に呼びます。第二新卒などの若手の場合、ポテンシャルのある人を可能な限り多く面接に呼ぶ場合もありますが、面接にかけられる人員や時間に限りがあるため、書類選考である程度人数を絞り込むことが一般的です。

大手企業であれば人事部員の人数も多い傾向にあるため、20~30人ほどは面接に呼ばれる可能性がありますが、応募者数が100人以上いれば通過率は2〜3割程度と言えます。

また、応募者の少ないニッチな職種や小規模事務所などであれば、採用基準を満たしている応募者全てと面接をするというケースもあります。

いずれにしても、書類選考の通過率は職種や企業規模などによって異なります。応募する求人の人気が高いことが予想される場合は書類選考の通過率が低くなりますので、採用者の目に留まる応募書類づくりをすることが非常に大切になります。

書類選考を通過するためのポイント

応募書類づくりは転職活動の最初の難関とも言えますが、ポイントを抑えることによって採用者の目に留まりやすい書類をつくることができます。

表現を使いまわさない

一つ目のポイントは、志望動機や自己PRを「使いまわさない」ことです。いくつかの企業に応募する場合、1社1社志望動機などを考えるのが大変で同じ文言を使いまわしてしまうという人もいるかもしれません。採用担当者は多くの応募書類を見ていますので、使いまわされた志望動機であれば気がつく可能性が高いです。

インターネット上の志望動機の見本を転用した場合なども同じです。多くの人が似たような志望動機を使いまわせば、どこかに掲載されている文章だとバレてしまいます。応募数が多くても、1社1社に対してきちんと、「なぜその企業で働きたいと思ったのか?」オリジナルな理由をしっかりと伝えるようにしましょう。

具体的な数字を盛り込む

これまでの経歴を記載する際、結果を数字で表せるような仕事をしてきた人は、具体的な数字を盛り込むことをおすすめします。単に、「営業課で上位の成績を収めました」とするよりも、「毎月100万円の売り上げ目標を達成し、営業課で上位3位の成績を収めました」とした方が、自身の成果をより鮮明に伝えることができます。

事務職など、数字として結果を表すようなことが難しい場合は、仕事をする上で実行してきた「自分なりの工夫」を盛り込むようにしましょう。与えられた仕事をただこなすだけでなく、自分がどのように動けばより周囲の人の役に立てるのか、自分で考えて工夫したことを経歴書に記載すると良いです。定型的な文言に終始しがちな履歴書や職務経歴書の中にも自分らしさを表現することで、採用者の目に留まることが期待できます。

複数応募した方が良いケースとは?

転職活動をする際は複数の企業へ応募した方が良いと言えます。

可能性を広げる

1社だけに応募して不採用だった場合、また求人を探して…と繰り返すのは効率が悪く、転職活動が長引いてしまうことも考えられます。特に事務職等人気職種であれば、応募数を増やして可能性を広げていく方が良いでしょう。

ミスマッチを防ぐ

また面接は、企業に自分を知ってもらうアピールをするだけの場ではなく、応募者側が企業について理解を深める大切な場でもあります。せっかく転職するのであれば、自分に合った職場で長く働きたいものです。ミスマッチのない転職をするためには、自分が応募している企業についてきちんと知ることが重要になります。

面接に出向いてみると、求人情報だけでは分からなかった企業の雰囲気が伝わってきますし、実際に働いている人を直接見ることもできます。その結果、「思っていたイメージと違った…」ということもあるかもしれません。

複数応募のデメリットは少ない

複数の企業に応募することによって、より自分に合っている職場はどの企業なのか、比較することもできます。複数応募することによるデメリットは少ないと言えますので、気になる企業があればいくつか応募してみて、自分に合った企業を見つけましょう。

複数応募する場合の注意点

複数応募する場合の注意点をみていきましょう。

スケジュール調整に注意

現在勤めている会社を辞めないで新しい勤め先を探している場合、転職活動ができる時間は限られます。夜間の時間帯に面接を行ってくれる企業もありますが、平日昼間に有給を取得して面接に出向く場合もあるでしょう。

応募数を増やし、面接の予定が詰まってしまうと、何日間も有休を取得しなければならなくなって現在の職場の人に迷惑をかけてしまうことも考えられます。また、応募書類づくりも時間や手間がかかります。

気になる求人があった場合、積極的に応募するのは良いことですが、仕事との折り合いを考慮し、無理のない転職活動ができるようスケジュールを適切に調整することが大切です。

面接を受けないままの面接辞退は避けよう

書類選考を通過した社数が、ご自身の活動キャパを超えて増えてしまうと、すぐに面接を組むことができず、ようやく面接を組めた時には、他に有力な求職者が出てきてしまい、不利な状態で選考に臨む、ということも起こりえます。また、日程調整ができないまま、結局面接を受けるのを断念して辞退することにもなりかねません。

なお、面接を受けないままの面接辞退は、ご自身の信用を無くすことにもつながります。

転職エージェント経由の紹介の場合では、企業に”推薦”をしている立場のエージェントとしては、企業側の信頼を失う可能性があります。そのため、初回の面接を辞退する方への積極的な仕事紹介を避けることも考えられます。

まとめ

転職活動を成功させるために、気になる求人があれば積極的に応募したいものです。ニッチな業界でもない限り、1社にだけ応募してすぐに内定が出るというのはレアケースと言えます。

多くの転職成功者は複数の企業へ応募しています。応募数が増えると体力的に大変であると感じることもあるかもしれませんので、スケジュール調整や体調管理をきちんとして、現在の仕事とバランスよく転職活動をしていきましょう。

参考:
転職活動で、何社応募すればいいのか?~人それぞれの状態に合わせて~(森田秀司のnote)