従業員が働きがいを感じる組織づくり。日立が取り組むハピネス経営とは?

ハピネス経営とは

日立製作所(以下、日立)が取り組む「ハピネスマネジメント」をご存知でしょうか?

日立は、経営方針を達成するために必要な要素を「経営方針のブレークダウン」「従業員の前向きな参画」「リスクモニタリング」の3点として、従業員の前向きな心を引き出すスマートフォンアプリ「Happiness Planet」を開発しました。

アプリには、スマートフォンやウエアラブル端末を活用して人の幸福感を定量的に計測する技術が活かされています。

働き方改革やダイバーシティなど、多様な働き方が広がるにつれ幸福感を持って働くことのできる組織に注目が集まっています。

この記事では、ハピネス経営の取り組みとして日立のハピネスマネジメントをご紹介します。

波多楽くん
波多楽くん

幸福学やポジティブ心理学など、幸福をテーマにしたさまざま研究が行われています。

ハピネス経営とは

ハピネス経営とは、日立が取り組む組織作りの仕組み。社員が幸福感を感じる組織であることが会社の成長を促進するという概念の元、ハピネス経営は成り立っています。

デジタル化の浸透により、社員を取り巻く環境は日々変化を続けています。時間や距離の意識が希薄となり、グローバルな活動が組織の一員に求められるのが当たり前となりました。

顔を合わせながら一喜一憂して活動するという、従来型のチームマネジメントでは、いまの時代では通じなくなってしまったのです。

デジタル技術の応用

日立が推奨するハピネス経営は、自社が持つ計測技術をチームマネジメントに応用した経営スタイルです。

社員の幸福感を測りながら経営を進めるには、デジタル技術の応用は欠かせません。

日立では、スマートフォンアプリやウエアラブルデバイスといった、社員が身に着けるIoT機器を使って、仕事に対する満足度や幸福感をリアルタイムに計測していきます。

ハピネスを計測できる仕組みづくり

距離が離れていても、勤務時間が違っていたとしても、管理者がスタッフのモチベーションを的確に測れる仕組み作りが、ハピネス経営の目的です。

会社が成長するためには、社員の幸福感が満たされることは欠かせません。

大きな組織であるほど、ハピネス経営の概念と計測システムの活用が必要となっていくものとして、ハピネス経営を推進を目的に、日立はハピネスプラネットという会社を立ち上げました。

同社が保有する計測技術とハピネスマネジメントの概念の連携を行い、組織作りに悩む企業経営者をサポート。デジタルで社員の幸福度を測り、組織改善に役立たせることを日立は目指します。

日立のハピネスマネジメント

ハピネス経営を進めるにあたって、重要な概念になる部分にハピネスマネジメントが挙げられます。

トップダウンとボトムアップの組み合わせ

旧来の組織作りで見られるトップダウンアプローチは、上層部の意見を一方的に下位組織に通達する傾向があります。

会社の方針に従って組織を動かすことはできても、社員のモチベーションの維持や幸福感の充足の観点で見ると、トップダウン型経営だけでは足りない部分があるのも否めません。

そこで、日立が推奨するハピネス経営では、トップダウン型経営とボトムアップの融合を目指しています。

組織が目指すべき経営課題を経営層が取り決め、大枠を下位層に通達するのと同時に、目的を達成するために必要となる複数のアクションを掲示していきます。

社員は、伝えられたアクションのなかから、自分に向いているものや、興味を持つものを選んでいき、仕事を進めていきます。

上からの指示だけではなく、自分で意思決定ができる許容性を与えることが、社員のモチベーション維持と幸福度の充足へと繋がります。

ハピネスマネジメントのポイント

①社員が自らアクションを決定すること、②ITにより現場の課題やニーズを管理職や経営層に伝達する仕組みを作ること、この2点がハピネスマネジメントの特徴です。

①社員が自らアクションを決定する

上司から指示された業務を行うという従来の方法ではなく、現場の事情を最もよく知るのは自分自身でアクションを決定します。

内発的な動機にのため熱心にアクションに取り組むプラスの要素があります。反面、組織の方針転換などによるストレスや体調の変化を管理職がモニタリングし個別に支援を行います。

②ITにより現場の課題やニーズを管理職や経営層に伝達する仕組み

社員がアプリで入力したものは、現場の状況を伝える価値ある情報として分析できる仕組みがあります。

従業員アンケートや満足度調査ではつかめない、毎日の記録をモニタリング情報として迅速に活用できる仕組みを構築しています。

アプリで「ハピネス」を計測できる

日立が提供するハピネスプラネットというアプリには、米国国立精神保健研究所が研究した結果を元に開発された、幸福度を定量化する仕組みが搭載されています。

社員が取り組んでいる仕事に対して、どう感じながら行っているかを、スマートフォンの加速度センサーを使って測定します。

人間の感情は、無意識のうちに身体の動きとなって現れていきます。ハピネス経営で与えられたアクションに対して、どう感じているかをアプリが持つ計測機能を用いて判断します。

ハピネス関係度と呼ばれる独自の尺度を計測システム内に持たせ、センサーから得た情報を元に幸福度を測っていきます。

ハピネスプラネットは、スマートフォン用のアプリとして提供されています。アプリは無料で公開され、既に多くの企業で導入が始まっています。

ハピネスプラネットの公式サイトには、アプリの利用方法から各種マネジメント手法、Tipsも掲載されています。

アプリを通じてハピネス経営を推奨していくのがハピネスプラネットの事業目的です。

幸福度を定量的に計測することをマネジメントにどう活かしていくべきか。日立はハプネス経営を推進するための知見を提供しています。

Happiness Planetアプリを体験

アカウント登録が必要ですが、無料で公開コミュニティで多くの機能を試すことができます。

まとめ

これから労働人口の減少する中で、前向きに幸福感を持って働ける環境が従業員の生産性向上につながるのではないでしょうか?

Happiness Planetは個人でも登録可能です。まずは自身のハピネスの計測から始めるのも良いでしょう。

ハピネスの変化が日々の活動にどう影響するかわかれば、個人・企業両者にとって大きなメリットがありそうです。

出典
幸せの見える化技術で新たな産業創生をめざす「出島」としての新会社を設立
Happiness Planet:経営方針を従業員と共に推進するための支援技術
企業経営に、ハピネス・マネジメントを | ハピネスプラネット

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