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ビジョン・ミッションの作り方|それぞれの意味や役割、「理念」との違いを解説

ビジョン・ミッションの作り方|それぞれの意味や役割、「理念」との違いを解説
2021年9月3日

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企業のウェブサイトを見てみると、「会社について」のところに、ミッション・ビジョン・理念などが書かれていますが、それぞれの違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

確かにこれらは似たようなものではありますが、もちろんそれぞれ違いがあります。

違いをよく理解することで、より企業が目指すものを把握できるようになるでしょう。ここでは、ミッション・ビジョン・理念の違いについて解説します。

波多楽くん
波多楽くん

就職や転職、複業先を探す際の企業研究や、独立・起業を検討する際の参考にしてみてください。

ミッション・ビジョン・理念の違いって何?

ミッション・ビジョン・理念は、三つとも「企業が目指すもの」という部分では共通しています。

ただ、詳しく見ていくとそれぞれしっかりと違いがあるので、どんな違いがあるのか見ていきましょう。

ミッションとは

ミッションとは、社会全体において、企業がどんな役割を果たすのかを記したものを言います。

企業活動を通してどのように社会貢献をしていくのか、社会にどのような影響を与える存在になりたいのかなど、「社会」を対象とした将来像がミッションに当たると言えるでしょう。

ちなみにミッションは場合によっては「社会的使命」と言われることもあります。

ビジョンとは

ビジョンは日本語に訳すと「未来像」という意味を持っています。

その通り、企業が目指す未来像がビジョンです。具体的には業界でどんな立ち位置を目指すのか、どんな働き方やどれくらいの売上を実現したいのかなど、組織内に向けたものを設定されるのが一般的でしょう。

ビジョンとミッションを合わせて設定されることもよくみられます。ただ、経営者が目指すものがはっきりしている場合はビジョンを先に決めてしまうこともあります。

理念とは

これまでミッション・ビジョンの違いについて解説しました。

そして理念とは、ミッション・ビジョンの上位の概念で、企業・組織の根本の考え方、基本的な考え方、「企業の存在意義」のことを言います。

具体的には、何のために存在して、どのように運営すべきか、どんな事業を展開していくのか、どんな考えを持って企業を経営していくのかなどが挙げられるでしょう。

頻繁に理念が変わることはありません。普遍的な企業の価値観を示すものとなり、企業の規模が大きくなればなるほど、会社全体での意思共有が難しくなるので、理念は入念に考える必要があるでしょう。

時代の変化とともに理念を見直すタイミング必要でしょう。

ちなみに理念に関しては、

  • 企業理念
  • 経営理念
  • 経営方針
  • 企業思想

などと言われることもあります。

また、企業によっては理念とミッションを同じものとしていることも少なくありません。

ミッション・ビジョン・理念ってどうやって作るの?

これまででミッション・ビジョン・理念の違いを確認し、理念はミッション・ビジョンの上位概念であり、企業・組織の根本の考え方ということがわかりました。

では、ミッション・ビジョンはどのように決めていくのでしょうか。次は、ミッション・ビジョンを作る方法について解説します。

ビジョン・ミッションの作り方

ビジョンミッションの作り方については、次のような手順を踏むことが一般的です。

  1. 目的設定
    未来をイメージし、自分自身や企業のビジョンを明確にする。
  2. 調査
    市場や顧客ニーズなどを調査し、ビジョンに基づいた戦略を立てる。
  3. ビジョンの作成
    ビジョンミッションステートメントを作成する。このステートメントは、目的やビジョン、使命、価値観などを簡潔かつパワフルに表現することが大切です。
  4. 実行計画の策定
    ビジョンミッションステートメントに基づいて、実行計画を策定する。この計画は、ビジョンに向かって進むためのタスクや指標などが含まれます。
  5. 実行
    計画を実行し、ビジョンを実現する。

ビジョンミッションは、企業や個人の将来の方向性を決定する大切なものです。

そのため、適切な手順に従って作成することが重要。適正な手順で作成することによって、明確なビジョンを持ち、目標に向かって努力することができます。

MVVBモデルを使おう

理念はミッション(Mission・使命)・ビジョン(Vision・未来像)に加えてバリュー(Value・価値観)・ビジネス(Business・事業)四つの要素で構成することができます。

そしてこれらはお互いに影響しあっており、具体的にどのような影響を及ぼすのかわかりやすく整理するために用いられるのがMVVBフレームワークです。

MVVBモデルでは、横軸に行動・目的、縦軸に社会的・組織的という項目を入れて作ります。ミッション・ビジョン・バリュー・ビジネスそれぞれの役割を当てはめていきます。

MVVBサイクル

MVVBモデルにおいては、『ミッションはビジョン』に、『ビジョンはバリュー』に、というように、フレームワークの時計回りの関係にある要素に影響を与えるものと考えられており、このサイクルを「MVVBサイクル」と呼びます。

  • 社会的×行動…ビジネス
  • 社会的×目的…ミッション
  • 組織的×目的…ビジョン
  • 組織的×行動…バリュー

このサイクルの最初に来るのがビジネスです。会社を立ち上げるにあたって、どんな事業を行うのか決めないと何も始まりません。

ビジネスの内容が決まったら、次の項目に当たるミッションに着手します。この段階では、企業で取り扱っている商品が社会にどのような良い影響を与えられるのか、実際に社会にどんな効果を与えているのかなどといった要素からミッションを決めていきます。

ミッションが決まったら次はビジョンです。ビジョンでは、ミッションで決めた企業の社会的使命をもとに、どんな企業に成長していきたいかを考えます。

この際、社会的な要素は一旦差し置いて、企業としてどれくらいの規模に成長したいのか、どんなスキルを持った人材を集めたいのかなど、組織内に関する将来像をイメージしましょう。

そして、ビジョンが決まったら、ミッション・ビジョンを踏まえたえで全従業員がどのように行動を起こしていくか、バリューを考えMVVBサイクルを完成させます。

書き出した内容をまとめて理念に落とし込もう

MVVBモデルのフレームワークが埋まったら、それを一旦整理します。

四つの項目を切り分けて考える必要があるので、この際は、項目ごとに横1列に書き出した内容を並べていくのがおすすめです。

そして、ミッション・ビジョン・バリュー・ビジネスそれぞれで出た意見を1行の文章にまとめましょう。

その中から一貫性のあるものを選び出していけば、自分たちにあった理念に近づいていきます。

最後は自分たちが納得いくものを選びましょう。

まとめ

ここでは理念・ミッション・ビジョンの違いについて解説しましたが、どれも企業の経営に大きな影響を及ぼす重要な要素です。

どの企業も入念に理念やMVVBの要素を決めており、これらがブレてしまうと、企業の売上はもちろん、従業員のモチベーションなどにも大きな影響を及ぼしてしまいます。

よって、企業理念やミッション・ビジョンをよく理解し、場合によっては改定も検討しながら仕事に取り組みましょう。

波多楽くん
波多楽くん

人や企業により理念やミッションの考え方はさまざまです。
理念にあまり考えたことがないという方は、一度じっくり向き合ってみてはどうでしょうか。

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