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転職エージェントの種類と選び方|年代別の活用ポイントを解説

転職エージェントの種類と選び方|年代別の活用ポイントを解説
2022年4月29日

キャリアアップや待遇改善を目指して転職活動をしようと思っても、働きながら求人探しをして履歴書作成や面接の準備を進めることは容易ではありません。

そんな時は転職エージェントの利用がおすすめですが、数が多すぎてどこに登録すれば良いのか迷う方もいるでしょう。そこで今回は、転職エージェントの選び方について見ていきます。

監修
森田 秀司 さん

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。その後、京都地場の人材サービス会社にて、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。その後、京都地場の人材サービス会社にて、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。人材紹介の仕事について日々思うことをnoteで配信中

転職エージェントとは?

転職エージェントとは、転職希望者が登録すると、転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが個別について、ヒアリング内容を基に求人の紹介や転職サポートを行うサービスです。

転職サイトとの違い

転職サイトが求人紹介のみで基本的に自分で転職活動を進めていくのに対し、転職エージェントは求人の提案や面接の日程調整、履歴書の作成方法や面接対策のアドバイスなど、幅広いサポートを受けることができます。転職エージェントは求人を出している企業側から報酬を得るため、転職活動をしている登録者に費用が発生することもありません。

転職エージェントの登録方法

転職エージェントの登録は簡単で、居住エリアや年齢、キャリアなどの必要事項を入力するだけです。登録後に電話やチャット、メールなどでヒアリングを行い、転職の理由や希望する条件、実績やスキルなどについてまとめていきます。

その後、転職エージェントに登録されている求人の中から、キャリアアドバイザーが適切な職場を見つけ出して提案をするという流れです。

登録の際の注意点

自分で求人探しをする必要がない一方で、希望にそぐわない求人を紹介されたり、自分のペースで転職活動をすることが難しかったりと人によっては合わない可能性もあります。そのため、転職エージェントを利用するときは数社同時に登録し、自分に合っていると感じるエージェントを中心に利用しながら転職活動をするというのが一般的です。

上手に転職エージェントを利用するには、希望する条件や職歴、能力などについてきちんとまとめておくこと、エージェントのタイプを把握して、自分に合ったところを比較検討することが重要といえるでしょう。

転職エージェントの種類

一口に転職エージェントといっても、そのタイプは様々です。それぞれに特徴が異なりますので、自分にとって使いやすいところを選ぶのが良いでしょう。

大手総合タイプ

職種を絞り込まず、いろいろな可能性から探してみたい場合はこちらがおすすめです。全国区で業界や業種を絞り込まず、様々な求人を紹介しているのが特徴で、自分の可能性を広げることができます。転職エージェントの中でも大手で取り扱っている案件数が多く、視野を広げた転職活動ができるでしょう。

業種特化タイプ

登録対象者を業種や地域などで絞り込み、より専門的なサポートを行うタイプのエージェントです。得意分野が決まっているので、方向性をすでに決めている方が転職するときにはこちらの方が自分好みの求人に出会いやすいでしょう。

案件数は少ないですが、ここでしか見つけられない求人もありますし、キャリアアドバイザーが専門知識を持っていますので、よりきめ細かいサポートを受けられます。

属性特化タイプ

経験によってプロフィールを更新できる業種特化タイプとは異なり、年齢や居住地などの属性で分類分けをして転職先を案内するエージェントもあります。こちらは条件に合致していればこれまでの経歴に関係なく利用できるため、自分の属性に合致しているエージェントがあれば登録しておくと良いでしょう。

条件を絞っているので案件が少ない反面、親身になって対応してもらえるというメリットがあります。また、20~30代前半の若い世代を対象にしているエージェントの場合、スキルや経歴よりも将来性に期待した求人を出していることが多いため、努力次第で未経験の職場に挑戦することも可能です。

転職エージェントの賢い選び方

転職を成功させるには、自分に合った転職エージェントを見つける必要があります。では、どのようにエージェントを探せばよいのでしょうか。以下に、転職エージェントの賢い選び方を見ていきましょう。

希望に合った求人を扱っている

例え大手総合タイプの転職エージェントであっても、扱っている業種の得手不得手があります。特化タイプのエージェントならばさらに扱っている案件に偏りが生じるでしょう。

最終的に自分が転職する先は1か所ですので、転職エージェントを求人数で比較するのはあまり良い方法とは言えません。むしろ、自分が希望する業種や勤務地の案件が多いところを探した方が、選択肢が増える可能性が高いです。

サポートが充実しているか

転職エージェントのサービスは、求人の紹介や転職に関する相談、アドバイスなどが中心です。しかし、エージェントによっては面談日程の調整や就業条件の交渉、企業の調査や情報開示、履歴書等の添削、模擬面接などさらに充実したサポートを行っているところも少なくありません。

転職活動の経験が浅い人は特に、情報不足や面接等の対応で悩むことが多いものです。サポートの充実度を比較して、エージェントを決めるのも内定獲得に重要な要素と言えるでしょう。

キャリアアドバイザーの対応

転職エージェントとしての評価が高くても、自分の担当になっているキャリアアドバイザーとの相性や担当者の知識不足が原因で転職が失敗することもあります。そこで、担当者との相性や対応でエージェントを決めるというのも一つの方法です。希望通りの案件を紹介してくれるか、成果を優先してこちらの意見をないがしろにしていないか、実際に連絡を取り合って判断しましょう。エージェントによっては担当者の変更に応じてもらえることもありますので、相性が悪いと判断したら変更の打診をしてみるのもおすすめです。

転職活動の進め方による留意点

「良いエージェントの見分け方って何か?」と考えた場合、やはり”自分の転職活動の進め方”に合うエージェントを検討するということになるでしょう。

多くの求人を見てたくさんの案件に応募したい

大手のエージェント会社を1社以上利用しての活動がおすすめです。

たくさん応募したいと言う場合でも、事前にひと月で何社位の面接が受けられるか?そこから逆算して何社位なら応募ができるかを確認すると良いでしょう。

また、システムによる機械的なマッチングであることも多く、案件数が多くなっても自己判断のもとで管理した方が良いでしょう。自分で多数の求人案件を管理する余裕のある人の方が、大手エージェントの利用に合っているでしょう。

自分に合うと思える求人に絞って応募をしていきたい

限られた活動時間を有効に使いたい、できるだけ負担をかけず効率良く進めたいという場合は、業界特化型エージェントがおすすめです。できれば企業と求職者を両方担当している両面型(両手型)のエージェントが合っています。

求人案件の数でいくと物理的に分業型よりも少なくなる傾向があるため、紹介される案件数が少ないと感じる場合は、類似のエージェントにも登録相談する方が良いでしょう。

求職者の意向よりも担当者が決めたい求人案件を強く勧めてくる場合は注意が必要です。

まずは色々な求人を見ながら、自分のペースで応募をしていきたい

求人情報を色々見たい、かつ応募可否はじめ連絡対応なども自分のペースでやりたい、という場合は、大手エージェントがおすすめです。積極的に転職活動を進めていなくても、大手エージェントはシステム化が進んでいるため、自動的に求人紹介の案内を受け取ることができます。ただし、紹介はあくまで機械的なマッチングのため、きめ細やかなサポートを受けようと思えば担当者に対応してもらう必要があります。

エージェントとしては、連絡がきちんとつく人を優先して対応する傾向があります。そのため、連絡対応に煩わしさを感じたとしても、コミュニケーションをとりながら転職活動を進める必要があります。

興味が持てるような会社を提案された時に応募を検討したい

応募数は絞り、かつ求人の中身もよく理解しているという点で、業界特化型で出来れば両面型エージェントがおすすめです。ただ、積極的に検討していないことが行き過ぎて、要望が多くなりすぎ、求人紹介が難しくなる場合もあるので注意が必要です。また、求人紹介があっても受け身が行き過ぎ、エージェントに連絡をしないというのはNGです。

もしピンと来ない求人であれば、どういう理由で求人を紹介されたのかをエージェントに質問するなどしてコミュニケーションを取ることが必要です。結果として応募しなくとも、エージェント側もやり取りを通じて求職者の理解が深まり、次はより合う案件を紹介する可能性が出てきます。

年代によって異なる転職エージェント活用法

転職エージェントの活用法は、年代によっても異なってきます。

20代〜30代前半

例えば、経歴のない新卒や第二新卒であれば、大手総合タイプのエージェントで自分の可能性を試すのも良いでしょう。

20~30代前半の若い年代が対象の場合、既にある程度のキャリアを築いていたり、スキルを取得したりするよりも将来性に期待した求人がほとんどです。そのため、いかに多くの案件を扱っているエージェントであっても、経験が足りずに内定を取れないケースも多いでしょう。

30代後半〜40代以降

一方で、年代に特化したエージェントや専門性で特化したエージェントを選ぶと、年齢とスキル等の成熟度のバランスを鑑みて採用を検討されることが多いです。そのため、優先順位としては、年代に特化したエージェント、次に専門分野への興味があるなら専門性に特化したエージェントを選ぶのがおすすめです。

30代後半~40代になると、将来性よりも実績やマネジメント、マーケティングなどの能力を判断して採用する企業の割合が高くなります。そのため、ヘッドハンティングやスカウト制度のあるエージェント、もしくは専門性の高い分野に特化したエージェントを選ぶのがおすすめです。即戦力になること、専門性が高いことを判断してマッチングを行うエージェントを選ぶと、好条件の求人で即採用される可能性も高まります。

自分に合ったエージェント探しと目的の明確化が大切

このように、転職エージェントの選び方次第で、出会える求人の案件数や内定率、転職後の満足度が大いに異なってきます。転職活動をする際にエージェントを利用することで効率はかなりアップしますが、自分に合わないところを利用すれば、逆に迷いが生じたり満足度が下がったりすることもあるでしょう。

まずは自分の希望に合わせたサポートをしてくれるエージェントを比較しながら探して、きちんと自分の希望を伝えて活動を始めましょう。

波多楽くん
波多楽くん

転職エージェントの対応が強引と感じるケースもあるので、自分の転職活動にあったエージェントを選ぶようにしましょう!

参考:
良いエージェントの見分け方~現役転職エージェント+転職エージェント利用経験者の、両方の立場から解説~(森田秀司のnote)

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